まくまののふね

大分類万葉神事語辞典
分野分類 CB文学
文化財分類 CB学術データベース
資料形式 CBテキストデータベース
+項目名まくまののふね;真熊野の船
+表記真熊野の船
TitleMakumanonofune
テキスト内容熊野で造られた船。「浦廻漕ぐ熊野船着きめづらしくかけて偲はぬ月も日もなし」(12-3172)と、熊野船は「めづらし」を起こす序ともなるように、その構造や機能にたぐいまれな技術がほどこされていた船であった。接頭語「ま」はその完全な様を称讃するためのものである。また、その船は「御食つ国志摩の海人ならしま熊野の小船に乗りて沖辺漕ぐ見ゆ」(6-1033)とあるように、乗り手が特定されるほどの船でもあった。だからこそ、山部赤人の歌に「島隠り我が漕ぎ来ればともしかも大和へ上るま熊野の船」(6-944)と詠まれ、一目でそれとわかる特徴や、その航行先を自らの航海と比べうらやましく思うのである。ま熊野の船は志摩の海人が献上物をたずさえるといった特別な用務を帯びて大和へ上るために航行しているのだという了解なくしては理解できないのである。
+執筆者城﨑陽子
-68866402009/07/06hoshino.seiji00DSG000692まくまののふね;真熊野の船Makumanonofune熊野で造られた船。「浦廻漕ぐ熊野船着きめづらしくかけて偲はぬ月も日もなし」(12-3172)と、熊野船は「めづらし」を起こす序ともなるように、その構造や機能にたぐいまれな技術がほどこされていた船であった。接頭語「ま」はその完全な様を称讃するためのものである。また、その船は「御食つ国志摩の海人ならしま熊野の小船に乗りて沖辺漕ぐ見ゆ」(6-1033)とあるように、乗り手が特定されるほどの船でもあった。だからこそ、山部赤人の歌に「島隠り我が漕ぎ来ればともしかも大和へ上るま熊野の船」(6-944)と詠まれ、一目でそれとわかる特徴や、その航行先を自らの航海と比べうらやましく思うのである。ま熊野の船は志摩の海人が献上物をたずさえるといった特別な用務を帯びて大和へ上るために航行しているのだという了解なくしては理解できないのである。693まくまののふね真熊野の船城﨑陽子ま1
資料ID32302

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