ほうぼくし
大分類 | 万葉神事語辞典 |
---|---|
分野分類 CB | 文学 |
文化財分類 CB | 学術データベース |
資料形式 CB | テキストデータベース |
+項目名 | ほうぼくし;はうぼくし;抱朴子 |
+項目名(旧かな) | はうぼくし |
+表記 | 抱朴子 |
Title | Hobokushi |
テキスト内容 | 中国の書名。東晋の葛洪撰で、317年に成立。葛洪の号より『抱朴子』と名づけられた。内編20編、外編52編から成り、狭義には内編のみをさす。内編は不老長生の神仙術と具体的な理論・知識および経典や戒律・禁忌などを記した道家の書であり、外編は時世の得失、人事の善悪などの政治感を記す。万葉集では山上憶良の沈痾自哀文に見られる。この、長く重い病に自らを哀れと思う文章において、憶良は『抱朴子』の内編より文章を引用し、どのような人間であっても、みな誰もが寿命を長らえることを望むものだ、と述べ、さらに『抱朴子』の長寿の秘訣を説く段に「百病も治らないのに、どうして長生することができようか」とあることを引いて、自分の身も何とか病が取り除かれて、平生の身となることができるようにと願う。不老長寿の神仙術の手引き書である『抱朴子』が、当時の人々にとっても知られていた書であったことがうかがわれる。 |
+執筆者 | 渡邊明子 |
コンテンツ権利区分 | CC BY-NC |
資料ID | 32289 |
- |