ふね

大分類万葉神事語辞典
分野分類 CB文学
文化財分類 CB学術データベース
資料形式 CBテキストデータベース
+項目名ふね;船
+表記
TitleFune
テキスト内容万葉集では120例ほど確認できる。七夕歌に出てくる船や羈旅の歌の景物、葬送の船、遊覧の船、入唐使の船が詠まれているほか、都への思い、防人の望郷、頼りのたとえとして表現されているものもある。ところで、川や海を渡る場合、それは道中の難所となり、そこには川の神や海の神がいて渡ろうとする者を遮るという信仰があった。「赤のそほ船」(3-270)や「然れども神を祈りて船出せばいかに」(7-1232)、「塗り屋形丹塗りの屋形神が門渡る」(16-3888)などからは海神の怒りや海難を避けるために船に色を塗って船出する呪術があったことが窺える。荒れ狂う神を鎮めて、渡航の安全を確保するために万葉びとたちはさまざまな信仰儀礼や呪術に意を注いだのであった。
+執筆者加藤紗弥香
コンテンツ権利区分CC BY-NC
資料ID32278
-68842402009/07/06hoshino.seiji00DSG000668ふね;船Fune万葉集では120例ほど確認できる。七夕歌に出てくる船や羈旅の歌の景物、葬送の船、遊覧の船、入唐使の船が詠まれているほか、都への思い、防人の望郷、頼りのたとえとして表現されているものもある。ところで、川や海を渡る場合、それは道中の難所となり、そこには川の神や海の神がいて渡ろうとする者を遮るという信仰があった。「赤のそほ船」(3-270)や「然れども神を祈りて船出せばいかに」(7-1232)、「塗り屋形丹塗りの屋形神が門渡る」(16-3888)などからは海神の怒りや海難を避けるために船に色を塗って船出する呪術があったことが窺える。荒れ狂う神を鎮めて、渡航の安全を確保するために万葉びとたちはさまざまな信仰儀礼や呪術に意を注いだのであった。669ふね船加藤紗弥香ふ1

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