山藤

ふじ

大分類万葉神事語辞典
分野分類 CB文学
文化財分類 CB学術データベース
資料形式 CBテキストデータベース
+項目名ふじ;ふぢ;藤
+項目名(旧かな)ふぢ
+表記
TitleFuji
テキスト内容ふじ。まめ科の蔓性落葉低木。山野に自生し、また観賞用として庭園に栽植した。茎は右巻きで他の物にからみつく。花は、紫色または白色の蝶形で長く垂れ下がり房状になって咲く。記の応神条に、秋山之下氷壮夫と春山之霞壮夫の兄弟が伊豆志大神の娘の伊豆志袁登売神を妻にする賭けをし、弟の春山之霞壮夫は、母親に相談した。母親が息子に藤の蔓を取って衣服などつくり与えて女性のもとへ行かせたところ、それらが藤の花になったという話がある。万葉集には「荒たへの藤井が原」(1-52)のように、藤には「荒たへ」の枕詞がつき、藤の蔓で衣服を織ったことが知られ、また、この地に藤原宮を造営したことから、藤が生命のツタの意を持っていたことが知られる。そのような生命の樹が花の美しさへとむけられ、「藤波の花は盛りになりにけり奈良の都を思ほすや君」(3-330)のように、新しい都をことほぐ言葉として成立する。
+執筆者宮本緑
-68832402009/07/06hoshino.seiji00DSG000658ふじ;ふぢ;藤Fujiふじ。まめ科の蔓性落葉低木。山野に自生し、また観賞用として庭園に栽植した。茎は右巻きで他の物にからみつく。花は、紫色または白色の蝶形で長く垂れ下がり房状になって咲く。記の応神条に、秋山之下氷壮夫と春山之霞壮夫の兄弟が伊豆志大神の娘の伊豆志袁登売神を妻にする賭けをし、弟の春山之霞壮夫は、母親に相談した。母親が息子に藤の蔓を取って衣服などつくり与えて女性のもとへ行かせたところ、それらが藤の花になったという話がある。万葉集には「荒たへの藤井が原」(1-52)のように、藤には「荒たへ」の枕詞がつき、藤の蔓で衣服を織ったことが知られ、また、この地に藤原宮を造営したことから、藤が生命のツタの意を持っていたことが知られる。そのような生命の樹が花の美しさへとむけられ、「藤波の花は盛りになりにけり奈良の都を思ほすや君」(3-330)のように、新しい都をことほぐ言葉として成立する。659ふじふぢ藤宮本緑ふ1
資料ID32268

PageTop