ひのみかど
大分類 | 万葉神事語辞典 |
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分野分類 CB | 文学 |
文化財分類 CB | 学術データベース |
資料形式 CB | テキストデータベース |
+項目名 | ひのみかど;日之御門・日御朝廷 |
+表記 | 日之御門・日御朝廷 |
Title | Hinomikado |
テキスト内容 | 日の御子が住まわれる御殿。御所。内裏。みかどは御門の意味であったろうが、転じて宮殿の意となり、朝廷・政府・天皇などの意味となる。1-50は藤原宮の役民の作るものであるから宮殿の意であろうが、5-894は「神ながら 愛の盛りに 天の下 奏したまひし」存在として表現されており、天皇の意味に近いものとなっている。雄略記「天語歌」に「麻紀佐久 比能美加度」とあり、仮名「比」は日とも解されるが、真木さくに後接するとなると、「檜の御門」の意ととるのが妥当か。天皇が日神信仰・天照大神の祭儀の中に位置付けられ、神武記「日神之御子」紀「日神子孫」のように日の御子に類する表現があらわれてくるに及んで、その門や住居に至るまで、「日の」が冠されるに至った。天皇や皇室、皇族に関するものにつけて、褒め称える気持ちをあらわすようになったのである。類例に「日の御影」(1-52)、「日の宮人」雄略記、「日の御調」(6-933)などがある。同じようにして成立した語と考えられる20-4480「天の御門」も、天皇を指すか。 |
+執筆者 | 斉藤静隆 |
コンテンツ権利区分 | CC BY-NC |
資料ID | 32257 |
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