ひのくま

大分類万葉神事語辞典
分野分類 CB文学
文化財分類 CB学術データベース
資料形式 CBテキストデータベース
+項目名ひのくま;檜の隈
+表記檜の隈
TitleHinokuma
テキスト内容①地名。②枕詞。①は奈良県高市郡明日香村檜前のことで檜隈寺跡がある。檜隈川は高市郡の高取山中より発し、同郡明日香村の地を北流して曾我川に入る川のことである。「ひのくま」は渡来系の文化が流入したところと思われ、阿知氏(東漢氏)が開き、その後檜隈寺が創建された。②は接頭語の「さ」が付いた「さ檜隈」で、地名「檜隈」にかかる枕詞である。「さひのくまひのくま川の瀬を早み」(7-1109)のように「ひのくま」には「さひのくま」がかかる。「さ」が神聖なものに付与される接頭語であり、それは、「ひ(太陽)」を修飾すると思われる。「くま」は「道の隈」などと同じ「くま」で、道などが大きく湾曲する場所をいい、いわば、太陽の射す場所であることにより、「さ」と修飾された。この地がそのように呼ばれたのは、祖霊の宿る地であったからであろう。
+執筆者宮本緑
-68819402009/07/06hoshino.seiji00DSG000645ひのくま;檜の隈Hinokuma①地名。②枕詞。①は奈良県高市郡明日香村檜前のことで檜隈寺跡がある。檜隈川は高市郡の高取山中より発し、同郡明日香村の地を北流して曾我川に入る川のことである。「ひのくま」は渡来系の文化が流入したところと思われ、阿知氏(東漢氏)が開き、その後檜隈寺が創建された。②は接頭語の「さ」が付いた「さ檜隈」で、地名「檜隈」にかかる枕詞である。「さひのくまひのくま川の瀬を早み」(7-1109)のように「ひのくま」には「さひのくま」がかかる。「さ」が神聖なものに付与される接頭語であり、それは、「ひ(太陽)」を修飾すると思われる。「くま」は「道の隈」などと同じ「くま」で、道などが大きく湾曲する場所をいい、いわば、太陽の射す場所であることにより、「さ」と修飾された。この地がそのように呼ばれたのは、祖霊の宿る地であったからであろう。646ひのくま檜の隈宮本緑ひ1
資料ID32255

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