ひし
| 大分類 | 万葉神事語辞典 |
|---|---|
| 分野分類 CB | 文学 |
| 文化財分類 CB | 学術データベース |
| 資料形式 CB | テキストデータベース |
| +項目名 | ひし;菱 |
| +表記 | 菱 |
| Title | Hishi |
| テキスト内容 | ヒシ科の1年生の水草。池に生じ、水面に葉をつける。葉は菱形で、夏、小さな白い四弁の花が咲く。果実には2本のするどい刺があり、この実は食用となる。記の応神条の天皇の歌謡の中に乙女の美しさを「歯並みは椎菱如す」と歯並びを褒めている。これは椎と菱が形良く並んだ姿からであると思われる。そして万葉集では菱を詠んだ歌は2首みられ、「菱摘むと我が染めし袖濡れにけるかも」(7-1249)、「菱の末を摘むとや妹がみ袖濡れけむ」(16-3876)と菱の実を採るときに袖が濡れてしまうとどちらも詠んでいる。いずれも、菱は食用にされ、それを摘むのは女性であった。ただ、食用のみではなく、そのするどい刺から、邪気を払うものとされていたと思われる。 |
| +執筆者 | 宮本緑 |
| コンテンツ権利区分 | CC BY-NC |
| 資料ID | 32251 |
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