ひさぎ

大分類万葉神事語辞典
分野分類 CB文学
文化財分類 CB学術データベース
資料形式 CBテキストデータベース
+項目名ひさぎ;久木
+表記久木
TitleHisagi
テキスト内容キササゲ、または、アカメガシワであるといわれる。キササゲは、のうぜんかずら科の落葉高木で、川辺などに自生し、高さは数メートルになる。夏に花が咲き、その実は薬用として用いられる。出雲国風土記意宇郡の記事に「羽嶋有椿・比佐木・多年木・蕨・齋頭高」とみえる。アカメガシワは、とうだいぐさ科の落葉高木で葉、樹皮、種子を赤色の染料とした。葉は腫れ物、実の表面の毛は駆虫剤として薬用に用いる。万葉集には水辺、海辺を好む植物であるらしく、「波のまゆ見る小島の浜久木」(11-2753)や「渡度(わたらひ)のおほかわの辺の若久木わが久ならば妹恋ひむかも」(12-3127)のようにみえる。「ひさき」という名は前歌からみて生命の久しい木、すなわち神木であったらしく、赤人は吉野で「ぬばたまの夜のふけゆけばひさぎ生ふる清き河原に千鳥しば鳴く」(6-925)のように、聖なる水のもとに生えるひさぎが詠まれている。
+執筆者宮本緑
-68814402009/07/06hoshino.seiji00DSG000640ひさぎ;久木Hisagiキササゲ、または、アカメガシワであるといわれる。キササゲは、のうぜんかずら科の落葉高木で、川辺などに自生し、高さは数メートルになる。夏に花が咲き、その実は薬用として用いられる。出雲国風土記意宇郡の記事に「羽嶋有椿・比佐木・多年木・蕨・齋頭高」とみえる。アカメガシワは、とうだいぐさ科の落葉高木で葉、樹皮、種子を赤色の染料とした。葉は腫れ物、実の表面の毛は駆虫剤として薬用に用いる。万葉集には水辺、海辺を好む植物であるらしく、「波のまゆ見る小島の浜久木」(11-2753)や「渡度(わたらひ)のおほかわの辺の若久木わが久ならば妹恋ひむかも」(12-3127)のようにみえる。「ひさき」という名は前歌からみて生命の久しい木、すなわち神木であったらしく、赤人は吉野で「ぬばたまの夜のふけゆけばひさぎ生ふる清き河原に千鳥しば鳴く」(6-925)のように、聖なる水のもとに生えるひさぎが詠まれている。641ひさぎ久木宮本緑ひ1
資料ID32250

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