はにやす

大分類万葉神事語辞典
分野分類 CB文学
文化財分類 CB学術データベース
資料形式 CBテキストデータベース
+項目名はにやす;埴安
+表記埴安
TitleHaniyasu
テキスト内容奈良県の香具山付近の地名。万葉集に「埴安の池」(2-201)ともあり、この池をさすことも。記には、伊耶那岐・伊耶那美が生んだ神の名に「波邇夜須毘古神」「波邇夜須毘売神」とあり、紀にも「埴安神」「埴山姫」という名が見られる。ここで埴は埴土、粘土のことであり、ハニヤスとは、土を守護する神名となっている。万葉集には「藤原の宮の御井の歌」(1-52)に、大君が藤原の宮をお建てになって、「埴安の池」の堤の上に出で立ってご覧になると、香具山は春山らしく繁茂し、畝傍山は瑞々しくめでたい姿で、耳成山は神々しく、それぞれが宮の御門に向ってそびえているとうたわれている。春の国見儀礼における寿歌であり、天皇は「埴安の池」の堤の上で国見を行なったことが知られる。また、「高市皇子尊の城上の殯宮の時に、柿本朝臣人麻呂が作る歌」(2-199)には、「埴安の御門の原」にて宮人たちは這いずりまわって、神宮に籠もる身となった亡き皇子へのご奉仕を続けたとあり、埴安の地に皇子の宮のあったことが知られる。
+執筆者渡邊明子
コンテンツ権利区分CC BY-NC
資料ID32237
-68801402009/07/06hoshino.seiji00DSG000627はにやす;埴安Haniyasu奈良県の香具山付近の地名。万葉集に「埴安の池」(2-201)ともあり、この池をさすことも。記には、伊耶那岐・伊耶那美が生んだ神の名に「波邇夜須毘古神」「波邇夜須毘売神」とあり、紀にも「埴安神」「埴山姫」という名が見られる。ここで埴は埴土、粘土のことであり、ハニヤスとは、土を守護する神名となっている。万葉集には「藤原の宮の御井の歌」(1-52)に、大君が藤原の宮をお建てになって、「埴安の池」の堤の上に出で立ってご覧になると、香具山は春山らしく繁茂し、畝傍山は瑞々しくめでたい姿で、耳成山は神々しく、それぞれが宮の御門に向ってそびえているとうたわれている。春の国見儀礼における寿歌であり、天皇は「埴安の池」の堤の上で国見を行なったことが知られる。また、「高市皇子尊の城上の殯宮の時に、柿本朝臣人麻呂が作る歌」(2-199)には、「埴安の御門の原」にて宮人たちは這いずりまわって、神宮に籠もる身となった亡き皇子へのご奉仕を続けたとあり、埴安の地に皇子の宮のあったことが知られる。628はにやす埴安渡邊明子は1

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