ぬし

大分類万葉神事語辞典
分野分類 CB文学
文化財分類 CB学術データベース
資料形式 CBテキストデータベース
+項目名ぬし;主
+表記
TitleNushi
テキスト内容主は、土地を領有する神。記紀には「オオクニヌシ」「オオモノヌシ」というヌシ神が存在する。万葉集には「我が主の 御霊賜ひて」(5-882)「主の殿戸に」(18-4132)とあり、相手への敬意から、「主」と呼ぶ例がみえ、前者は山上憶良が帰京する旅人に、早く都へ呼びもどしてほしいことを詠み、主従関係の主人の意に用いている。後者は、大伴池主が家持に自分を奴になぞらえて送ったものである。これが恋人関係になれば、「主待ち難き」(11-2503)のように愛する男となる。なお、「県主」は、県の支配者を指し、県は皇孫直轄領。古くは、各地域を支配するものは、ヌシと呼ばれていたと思われ、彼らは神の認知した土地の支配者であった。
+執筆者辰巳正明
コンテンツ権利区分CC BY-NC
資料ID32220
-68784402009/07/06hoshino.seiji00DSG000610ぬし;主Nushi主は、土地を領有する神。記紀には「オオクニヌシ」「オオモノヌシ」というヌシ神が存在する。万葉集には「我が主の 御霊賜ひて」(5-882)「主の殿戸に」(18-4132)とあり、相手への敬意から、「主」と呼ぶ例がみえ、前者は山上憶良が帰京する旅人に、早く都へ呼びもどしてほしいことを詠み、主従関係の主人の意に用いている。後者は、大伴池主が家持に自分を奴になぞらえて送ったものである。これが恋人関係になれば、「主待ち難き」(11-2503)のように愛する男となる。なお、「県主」は、県の支配者を指し、県は皇孫直轄領。古くは、各地域を支配するものは、ヌシと呼ばれていたと思われ、彼らは神の認知した土地の支配者であった。611ぬし主辰巳正明ぬ1

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