にわ

大分類万葉神事語辞典
分野分類 CB文学
文化財分類 CB学術データベース
資料形式 CBテキストデータベース
+項目名にわ;には;庭
+項目名(旧かな)には
+表記
TitleNiwa
テキスト内容ニハは、土地にしろ海にしろ、総じて平らな所を指す。海をニハと詠んだ歌は、「笥飯の海の庭よくあらし刈薦の乱れて出づ見ゆ海人の釣船」(3-256)のようにあり、これは漁場を指している。また、「庭に立つ麻手小衾今夜だに夫寄しこせね麻手小衾」(14-3454)とあり、これは農作業の場所を指す。ニハが庭園へと展開を示すのは「夕月夜心もしのに白露の置くこの庭にこほろぎ鳴くも」(8-1552)のように、ヤドから展開した人工的な聖なる空間をつくったことによる。この庭は、「山斎」(シマ)と結合して、大陸的な庭園様式となった。ニハはまた祭事の行われる空間であり、「庭中の阿須波の神に小柴さし我れは斎はむ帰り来までに」(20-4350)のように、集落の共同の神を祭る場でもあり、あるいはそれが本義であった。
+執筆者城﨑陽子
コンテンツ権利区分CC BY-NC
資料ID32217
-68781402009/07/06hoshino.seiji00DSG000607にわ;には;庭Niwaニハは、土地にしろ海にしろ、総じて平らな所を指す。海をニハと詠んだ歌は、「笥飯の海の庭よくあらし刈薦の乱れて出づ見ゆ海人の釣船」(3-256)のようにあり、これは漁場を指している。また、「庭に立つ麻手小衾今夜だに夫寄しこせね麻手小衾」(14-3454)とあり、これは農作業の場所を指す。ニハが庭園へと展開を示すのは「夕月夜心もしのに白露の置くこの庭にこほろぎ鳴くも」(8-1552)のように、ヤドから展開した人工的な聖なる空間をつくったことによる。この庭は、「山斎」(シマ)と結合して、大陸的な庭園様式となった。ニハはまた祭事の行われる空間であり、「庭中の阿須波の神に小柴さし我れは斎はむ帰り来までに」(20-4350)のように、集落の共同の神を祭る場でもあり、あるいはそれが本義であった。608にわには庭城﨑陽子に1

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