なのりそ
大分類 | 万葉神事語辞典 |
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分野分類 CB | 文学 |
文化財分類 CB | 学術データベース |
資料形式 CB | テキストデータベース |
+項目名 | なのりそ;名乗藻・名告藻・莫告藻・勿謂藻 |
+表記 | 名乗藻・名告藻・莫告藻・勿謂藻 |
Title | Nanoriso |
テキスト内容 | ホンダワラ。褐藻類のホンダワラ科の海藻のこと。紀の允恭天皇11年春正月に時人が、「浜藻(はまも)」を「奈能利曽毛(なのりそも)」と名づけたことから、「なのりそ」の呼称が生まれた。その「なのりそ」という呼び名から、集中に見られる16例は、すべて相聞歌に詠み込まれ「なのりそ」を「名告りそ」であると解し「告げてはならない」という禁止の意味に掛けられている。なお現行の民俗行事では、ナノリソを「穂俵(ホンダワラ)」にあてている。ホンダワラは、その実が米俵に似ていることから豊作に通じる縁起物とされ、正月飾りに利用されている。宮城県の塩釜神社では、毎年7月4日から6日の3日間、「藻塩焼神事」が行なわれる。海藻を焼いて塩をとるこの神事で「なのりそ(ホンダワラ)」が使用されていることが知られる。 |
+執筆者 | 城﨑陽子 |
コンテンツ権利区分 | CC BY-NC |
資料ID | 32202 |
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