ところづら

大分類万葉神事語辞典
分野分類 CB文学
文化財分類 CB学術データベース
資料形式 CBテキストデータベース
+項目名ところづら;冬薯蕷葛
+項目名(旧かな)
+表記冬薯蕷葛
TitleTokorozura
テキスト内容ヤマノイモ科の蔓性多年草。夏に淡緑色の花をつける。『本草和名』に「薢《止古呂》」とあり、『新撰字鏡』には「薢 音解、度古侶」とあり、漢語抄用野老二字、今案並未詳」とあり、食用であるが苦みがあり旨みはないことが記されている。記の倭建命「大御葬歌」に「なづき田の稲幹に稲幹に這ひ廻ろふ」(37歌謡)と詠まれるのは、蔓の這うさまがそのまま嘆きのさまにイメージとして重ねられたことによるという。万葉集では「作吉野」の「皇祖神の神の宮人冬薯蕷葛(ところづら)いや常しくにわれかへり見む」(7-1133)や虫麿歌集の「見菟原処女墓歌」に「如己男に 負けてはあらじと 懸佩の 小剣取り佩き 冬薯蕷葛(ところづら) 尋め行きければ」(9-1809)などがあり、「トコ」にかかる同音の繰り返しや蔓を辿って根茎を採掘するという性質から「トメユク」にかかる枕詞と考えられる。しかし秋に枯れても地下で冬を越して再び芽を出す冬薯蕷葛の性質から永遠性を引き出すキーワードとして用いられ、7-1133のように吉野を末永く讃美することを詠うと同時に天皇に対する絶対性の表現として機能していると考えられる。
+執筆者鈴木道代
+参考文献
-68748402009/07/06hoshino.seiji00DSG000574ところづら;冬薯蕷葛Tokorozuraヤマノイモ科の蔓性多年草。夏に淡緑色の花をつける。『本草和名』に「薢《止古呂》」とあり、『新撰字鏡』には「薢 音解、度古侶」とあり、漢語抄用野老二字、今案並未詳」とあり、食用であるが苦みがあり旨みはないことが記されている。記の倭建命「大御葬歌」に「なづき田の稲幹に稲幹に這ひ廻ろふ」(37歌謡)と詠まれるのは、蔓の這うさまがそのまま嘆きのさまにイメージとして重ねられたことによるという。万葉集では「作吉野」の「皇祖神の神の宮人冬薯蕷葛(ところづら)いや常しくにわれかへり見む」(7-1133)や虫麿歌集の「見菟原処女墓歌」に「如己男に 負けてはあらじと 懸佩の 小剣取り佩き 冬薯蕷葛(ところづら) 尋め行きければ」(9-1809)などがあり、「トコ」にかかる同音の繰り返しや蔓を辿って根茎を採掘するという性質から「トメユク」にかかる枕詞と考えられる。しかし秋に枯れても地下で冬を越して再び芽を出す冬薯蕷葛の性質から永遠性を引き出すキーワードとして用いられ、7-1133のように吉野を末永く讃美することを詠うと同時に天皇に対する絶対性の表現として機能していると考えられる。,575ところづら冬薯蕷葛鈴木道代と1

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