とこおとめ
| 大分類 | 万葉神事語辞典 |
|---|---|
| 分野分類 CB | 文学 |
| 文化財分類 CB | 学術データベース |
| 資料形式 CB | テキストデータベース |
| +項目名 | とこおとめ;とこをとめ;常処女 |
| +項目名(旧かな) | とこをとめ |
| +表記 | 常処女 |
| Title | Tokootome |
| テキスト内容 | 永遠に老いることのない清純な少女。トコは、常初花・常花・常松・常宮・常闇・常夜・常世(代)・常処女・常滑など永久に変わらないことを示す語である。「ヲトメ」は万葉集中「処女」「未通女」「童女」などとも表記され、清純な若い娘を指す語である。万葉集には十市皇女が伊勢神宮に赴いた時の吹芡刀自が作る歌に「河の上のゆつ岩群に草生さず常にもがもな常処女にて」(1-22)と詠まれる。「ゆつ岩群」の「ユツ(ユ)」は「由都(ゆつ)真椿」(仁徳記)、「斎(ゆ)庭」(神代紀)「湯(ゆ)種」(7-1110)など神聖さを指し、神霊の宿る神への信仰的価値を基盤としている。「常処女」はこのような「ゆつ岩群」のように神聖な岩々のように、いつまでも変わらず、永遠のヲトメであって欲しいと願う十市皇女に対する吹芡刀自の願望と同時に、「ユ」を用いることから、コトバの霊力による予祝である。 |
| +執筆者 | 鈴木道代 |
| コンテンツ権利区分 | CC BY-NC |
| 資料ID | 32180 |
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