ちどり

大分類万葉神事語辞典
分野分類 CB文学
文化財分類 CB学術データベース
資料形式 CBテキストデータベース
+項目名ちどり;千鳥
+表記千鳥
TitleChidori
テキスト内容①多くの鳥。②河や海の水辺に群棲している千鳥科の鳥名。①と②の区別は難しい。紀歌謡には、浜千鳥よ、仲睦まじいお前たちが羨ましい(4)と詠われ、仲睦まじい夫婦に喩えられている。記には、倭建命が白い千鳥に化して飛び立ったという物語があり、鳥はこの世とあの世を行き来すると考える古代人の信仰に基づく。集中には、「川千鳥」「百ち鳥」「川原の千鳥」「夕波千鳥」などがみえ、川原に多く生息していた。千鳥は、鳴き声が特徴であり、人麻呂は「夕波千鳥 汝が鳴けば」(3-266)と詠い、家持は「千鳥鳴く佐保の川門」(4-715)と詠み、車持千年は「千鳥鳴くみ吉野川」(6-915)と詠まれている。また、赤人が吉野で夜の更けていく時に清らかな川原で鳴く千鳥の声を聞いている(6-925)のは、夜の千鳥に霊的なものを感じているからである。
+執筆者曹咏梅
-68703402009/07/06hoshino.seiji00DSG000529ちどり;千鳥Chidori①多くの鳥。②河や海の水辺に群棲している千鳥科の鳥名。①と②の区別は難しい。紀歌謡には、浜千鳥よ、仲睦まじいお前たちが羨ましい(4)と詠われ、仲睦まじい夫婦に喩えられている。記には、倭建命が白い千鳥に化して飛び立ったという物語があり、鳥はこの世とあの世を行き来すると考える古代人の信仰に基づく。集中には、「川千鳥」「百ち鳥」「川原の千鳥」「夕波千鳥」などがみえ、川原に多く生息していた。千鳥は、鳴き声が特徴であり、人麻呂は「夕波千鳥 汝が鳴けば」(3-266)と詠い、家持は「千鳥鳴く佐保の川門」(4-715)と詠み、車持千年は「千鳥鳴くみ吉野川」(6-915)と詠まれている。また、赤人が吉野で夜の更けていく時に清らかな川原で鳴く千鳥の声を聞いている(6-925)のは、夜の千鳥に霊的なものを感じているからである。530ちどり千鳥曹咏梅ち1
資料ID32139

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