たるひめ

大分類万葉神事語辞典
分野分類 CB文学
文化財分類 CB学術データベース
資料形式 CBテキストデータベース
+項目名たるひめ;垂姫
+表記垂姫
TitleTaruhime
テキスト内容富山県氷見市大浦付近。布勢の水海の南岸にあたる地。現在同市園の丘陵地の西麓小字耳浦にもとの垂姫神社にあたる権現社がある。万葉集には「水海に至りて遊覧する時に、各懐を述べて作る歌」があり、田辺福麿は「神さぶる垂姫の崎」(18-4046)と詠み、神々しい垂姫の崎を漕ぎ回って眺めて見飽きないといい、遊行女婦土師と大伴家持は「垂姫の浦」(18-4047、4048)と詠み、楽しく遊覧する様子が詠まれている。この水海は布勢の水海のことで、続く福麻呂の歌に「乎布の浦」(18-4049)とも詠んでいるので、垂姫は布勢水海の乎布の浦の近辺にあったと思われる。「たるひめ」の表記は「多流比女」「多流比売」「垂姫」である。ここには「タルヒメ」と呼ばれる女神がいて、布勢の水海を守護する水神であった可能性がある。この一帯は景勝地であり、それとあわさって充足した女神というイメージが家持たちに存在したのであろう。
+執筆者曹咏梅
コンテンツ権利区分CC BY-NC
資料ID32131
-68695402009/07/06hoshino.seiji00DSG000521たるひめ;垂姫Taruhime富山県氷見市大浦付近。布勢の水海の南岸にあたる地。現在同市園の丘陵地の西麓小字耳浦にもとの垂姫神社にあたる権現社がある。万葉集には「水海に至りて遊覧する時に、各懐を述べて作る歌」があり、田辺福麿は「神さぶる垂姫の崎」(18-4046)と詠み、神々しい垂姫の崎を漕ぎ回って眺めて見飽きないといい、遊行女婦土師と大伴家持は「垂姫の浦」(18-4047、4048)と詠み、楽しく遊覧する様子が詠まれている。この水海は布勢の水海のことで、続く福麻呂の歌に「乎布の浦」(18-4049)とも詠んでいるので、垂姫は布勢水海の乎布の浦の近辺にあったと思われる。「たるひめ」の表記は「多流比女」「多流比売」「垂姫」である。ここには「タルヒメ」と呼ばれる女神がいて、布勢の水海を守護する水神であった可能性がある。この一帯は景勝地であり、それとあわさって充足した女神というイメージが家持たちに存在したのであろう。522たるひめ垂姫曹咏梅た1

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