たまずさ

大分類万葉神事語辞典
分野分類 CB文学
文化財分類 CB学術データベース
資料形式 CBテキストデータベース
+項目名たまずさ;たまづさ;玉梓
+項目名(旧かな)たまづさ
+表記玉梓
TitleTamazusa
テキスト内容枕詞。「使ひ」、「妹」にかかる。のちに玉梓のみで使者と、その伝言を意味した。たまづさは玉の梓の約で、玉は霊魂を、梓は弓に用いる強力な力を宿した木であることから実用以外に神事に用いられた。万葉集中では、「使ひ」にかかる用例が多く、玉梓の使いは男女関係の恋を結ぶものとして詠まれている。一方に、玉梓の使いは死を告げるものとして描かれている。柿本人麻呂は、「もみち葉の 過ぎて去にきと 玉梓の 使ひの言へば」(2-207)と死者の使を詠む。大伴家持も玉梓の使いが来て弟の死を告げたと詠む(19-3957)。このように、死を告げる「玉梓の使ひ」の語は人麻呂の時から確立されたと思われる。また「玉梓の妹」(7-1415)と歌い死んだ妹を象徴するようになる。古代には使者が梓の木を携えて用件を口頭で述べるという風習があり、梓の木に「玉梓の使ひの言へば」にあらわれている。以後、それが手紙を結びつけて運ぶ風習も生まれた。
+執筆者曹咏梅
コンテンツ権利区分CC BY-NC
資料ID32114
-68678402009/07/06hoshino.seiji00DSG000504たまずさ;たまづさ;玉梓Tamazusa枕詞。「使ひ」、「妹」にかかる。のちに玉梓のみで使者と、その伝言を意味した。たまづさは玉の梓の約で、玉は霊魂を、梓は弓に用いる強力な力を宿した木であることから実用以外に神事に用いられた。万葉集中では、「使ひ」にかかる用例が多く、玉梓の使いは男女関係の恋を結ぶものとして詠まれている。一方に、玉梓の使いは死を告げるものとして描かれている。柿本人麻呂は、「もみち葉の 過ぎて去にきと 玉梓の 使ひの言へば」(2-207)と死者の使を詠む。大伴家持も玉梓の使いが来て弟の死を告げたと詠む(19-3957)。このように、死を告げる「玉梓の使ひ」の語は人麻呂の時から確立されたと思われる。また「玉梓の妹」(7-1415)と歌い死んだ妹を象徴するようになる。古代には使者が梓の木を携えて用件を口頭で述べるという風習があり、梓の木に「玉梓の使ひの言へば」にあらわれている。以後、それが手紙を結びつけて運ぶ風習も生まれた。505たまずさたまづさ玉梓曹咏梅た1

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