しらまゆみ

大分類万葉神事語辞典
分野分類 CB文学
文化財分類 CB学術データベース
資料形式 CBテキストデータベース
+項目名しらまゆみ;白檀弓
+表記白檀弓
TitleShiramayumi
テキスト内容白木のままのまゆみの木で作った弓。「末」「引く」「起き伏し」などを引き出す序詞として用いられる。「焼大刀の 手かみ押しねり 白真弓 靫取り負ひて」(9-1809)だけが、実際の弓を歌っている。また、「天の原 振り放け見れば 白真弓 張りてかけたり 夜道はよけむ」(3-289)のように弓の様子から半月やかたわれ月として解される場合もある。また「しらまゆみ」の多くは枕詞として用いられている。「白真弓いま春山に行く雲の行きや別れむ恋しきものを」(10-1923)では、弓を張る意で、「春」にかかる。「白真弓石辺の山の常磐なる命なれやも恋ひつつ居らむ」(11-2444)は、弓を射る意で「イ」の音を含む地名にかかる。「白真弓斐太の細江の菅鳥の妹に恋ふれか眠を寝かねつる」(12-3092)は地名である「斐太」にかかるが、かかり方は未詳である。弓を引く意から、「ヒ」の音に続くという説もあるが、「斐太」のヒは乙類で、引くのヒは甲類のため上代特殊仮名遣の例外である。
+執筆者渡辺卓
コンテンツ権利区分CC BY-NC
資料ID32049
-68613402009/07/06hoshino.seiji00DSG000439しらまゆみ;白檀弓Shiramayumi白木のままのまゆみの木で作った弓。「末」「引く」「起き伏し」などを引き出す序詞として用いられる。「焼大刀の 手かみ押しねり 白真弓 靫取り負ひて」(9-1809)だけが、実際の弓を歌っている。また、「天の原 振り放け見れば 白真弓 張りてかけたり 夜道はよけむ」(3-289)のように弓の様子から半月やかたわれ月として解される場合もある。また「しらまゆみ」の多くは枕詞として用いられている。「白真弓いま春山に行く雲の行きや別れむ恋しきものを」(10-1923)では、弓を張る意で、「春」にかかる。「白真弓石辺の山の常磐なる命なれやも恋ひつつ居らむ」(11-2444)は、弓を射る意で「イ」の音を含む地名にかかる。「白真弓斐太の細江の菅鳥の妹に恋ふれか眠を寝かねつる」(12-3092)は地名である「斐太」にかかるが、かかり方は未詳である。弓を引く意から、「ヒ」の音に続くという説もあるが、「斐太」のヒは乙類で、引くのヒは甲類のため上代特殊仮名遣の例外である。440しらまゆみ白檀弓渡辺卓し1

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