じょうせつ
大分類 | 万葉神事語辞典 |
---|---|
分野分類 CB | 文学 |
文化財分類 CB | 学術データベース |
資料形式 CB | テキストデータベース |
+項目名 | じょうせつ;じやうせつ;浄刹 |
+項目名(旧かな) | じやうせつ |
+表記 | 浄刹 |
Title | Josetsu |
テキスト内容 | 仏語。浄土のこと。仏菩薩の住む清らかな世界。憶良の日本挽歌(5-794)の序の最後に「従来この穢土を厭離せり、本願生をその浄刹に託せむ。」とある。清浄な国土。「刹」は、サンスクリット語kSetra(土)の音写であり、浄福な永遠世界のことである。これに対し現実の世界は「穢土」と称された。穢土とは穢国ともいわれるように穢悪に満ちた世界である。それに対して、浄土は清浄で清涼な世界である。このような清浄の世界は正しく仏の国である。したがって、穢土を凡夫の世界とすれば、浄土は仏の世界(仏界、仏国、仏刹)となる。この浄刹と穢土の仏教的世界観が日本挽歌の序には記されており、憶良の仏教的人生観がうかがえる。またこのような仏教的世界観は、浄土教とも結びついている。 |
+執筆者 | 渡辺卓 |
コンテンツ権利区分 | CC BY-NC |
資料ID | 32042 |
- |