しい
大分類 | 万葉神事語辞典 |
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分野分類 CB | 文学 |
文化財分類 CB | 学術データベース |
資料形式 CB | テキストデータベース |
+項目名 | しい;しひ;椎 |
+項目名(旧かな) | しひ |
+表記 | 椎 |
Title | Shii |
テキスト内容 | 植物名。ぶな科の常緑高木。葉は革質、長円形、実は円形のものと細長いものがあって、白く生米に似た味がある。万葉集では椎の小枝が多い様子や、枝葉が繁茂する様子が詠まれることが多い。有間皇子には「家にあれば笥に盛る飯を草枕旅にしあれば椎の葉に盛る」(2-142)と食器のように葉が用いられている。この歌の「椎の葉」については、椎の枝葉を敷き並べたとする説と、葉のみを用いたとする説があるが、いずれも常緑故に用いられたといえる。また、「片岡のこの向つ峰に椎蒔かば今年の夏の陰にならむか」(7-1099)と枝葉が繁茂する事に期待を寄せ、「遅速も汝をこそ待ため向つ峰の椎の小枝の逢ひは違はじ」(14-3493)は、椎の小枝が繁茂して交差することから、「逢ひ」を導く序詞としている。また記歌謡では歯の美しさを「歯並は志比菱(しひひし)なす」(記歌謡42)などと形容している。 |
+執筆者 | 渡辺卓 |
コンテンツ権利区分 | CC BY-NC |
資料ID | 32020 |
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