さき

大分類万葉神事語辞典
分野分類 CB文学
文化財分類 CB学術データベース
資料形式 CBテキストデータベース
+項目名さき;先・崎・前
+項目名(旧かな)
+表記先・崎・前
TitleSaki
テキスト内容①隊列などの前方、先頭。②剣などの尖端。③山や丘などが海や湖に突き出した部分。岬。④時間に転用して、今より前の時を指す。以前。岬の意味の「崎」で表記される使われ方が最も多い。代表的なものとして、「志賀(しか)の唐崎(からさき)」(1-30、2-152、13-3240、3241)、「野島の(が)崎」(2-250、15-3606)、「渋谷(しぶたに)の崎」(17-3985、3986、3991、3993)などがある。岬に寄せては返す白波やその岬の周辺の景観を詠んだもの(「渋谷の崎」など)もあるが、船の出立の地であるため、別れの寂寥感が漂う歌もある。高市黒人の歌(1-58)では、「安礼(あれ)の崎」を漕ぎ回っていた小船は、今頃どこにいるのだろうと、今はもう何もいない海を見て、船上の人との別れを思っている。大伴旅人の歌(3-449)では、「敏馬(みぬめ)の崎」が、妻と来た思い出の地として詠まれている。また、記には、「出雲(いずも)の御大(みほ)の御前(みさき)」で、大国主神と少名毘古那神が出会い、「笠沙(かささ)の御前(みさき)」では、皇孫ニニギノミコトと木花之佐久夜毘売(このはなのさくやびめ)が出会ったとある。神話の世界では、陸地の突端である岬が、神と神の出会いの場として描かれているのである。
+執筆者倉住薫
+参考文献
-68554402009/07/06hoshino.seiji00DSG000380さき;先・崎・前Saki①隊列などの前方、先頭。②剣などの尖端。③山や丘などが海や湖に突き出した部分。岬。④時間に転用して、今より前の時を指す。以前。岬の意味の「崎」で表記される使われ方が最も多い。代表的なものとして、「志賀(しか)の唐崎(からさき)」(1-30、2-152、13-3240、3241)、「野島の(が)崎」(2-250、15-3606)、「渋谷(しぶたに)の崎」(17-3985、3986、3991、3993)などがある。岬に寄せては返す白波やその岬の周辺の景観を詠んだもの(「渋谷の崎」など)もあるが、船の出立の地であるため、別れの寂寥感が漂う歌もある。高市黒人の歌(1-58)では、「安礼(あれ)の崎」を漕ぎ回っていた小船は、今頃どこにいるのだろうと、今はもう何もいない海を見て、船上の人との別れを思っている。大伴旅人の歌(3-449)では、「敏馬(みぬめ)の崎」が、妻と来た思い出の地として詠まれている。また、記には、「出雲(いずも)の御大(みほ)の御前(みさき)」で、大国主神と少名毘古那神が出会い、「笠沙(かささ)の御前(みさき)」では、皇孫ニニギノミコトと木花之佐久夜毘売(このはなのさくやびめ)が出会ったとある。神話の世界では、陸地の突端である岬が、神と神の出会いの場として描かれているのである。381さき先・崎・前倉住薫さ1

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