くすりし

大分類万葉神事語辞典
分野分類 CB文学
文化財分類 CB学術データベース
資料形式 CBテキストデータベース
+項目名くすりし;薬師
+表記薬師
TitleKusurishi
テキスト内容薬を取り扱い、病気の治療をする人。医師。『華厳音義私記』に「医毉 ニ同。薬師」とある。欽明紀15年に「採薬師施徳潘量豊・固徳丁有陀」とあり、欽明朝には薬に精通した者が治療を行っていた。万葉集巻5には大伴旅人主催の梅花宴に「薬師張氏福子」「薬師高氏義通」の名が見え、この人物は、大宰府の医師で正八位上相当の官人である。二人とも張氏、高氏という渡来人かその家系と思われ、その技術は大陸より持ち込まれたものである。このような薬師たちは、律令の記述を見る限り、中国の本草学を中心にした医療を行う者たちであった。しかし、752(天平勝宝4)年に出来たとされる仏足跡碑に刻まれた歌謡には「薬師は 常のもあれど 客の 今の薬師」とあり、従来の医術の他に「賓客の今の薬師」と、薬師如来の伝来とともに仏教的医術も芽生えつつあったことが窺える。
+執筆者大堀英二
-68513402009/07/06hoshino.seiji00DSG000339くすりし;薬師Kusurishi薬を取り扱い、病気の治療をする人。医師。『華厳音義私記』に「医毉 ニ同。薬師」とある。欽明紀15年に「採薬師施徳潘量豊・固徳丁有陀」とあり、欽明朝には薬に精通した者が治療を行っていた。万葉集巻5には大伴旅人主催の梅花宴に「薬師張氏福子」「薬師高氏義通」の名が見え、この人物は、大宰府の医師で正八位上相当の官人である。二人とも張氏、高氏という渡来人かその家系と思われ、その技術は大陸より持ち込まれたものである。このような薬師たちは、律令の記述を見る限り、中国の本草学を中心にした医療を行う者たちであった。しかし、752(天平勝宝4)年に出来たとされる仏足跡碑に刻まれた歌謡には「薬師は 常のもあれど 客の 今の薬師」とあり、従来の医術の他に「賓客の今の薬師」と、薬師如来の伝来とともに仏教的医術も芽生えつつあったことが窺える。,340くすりし薬師大堀英二く1
資料ID31949

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