くず

大分類万葉神事語辞典
分野分類 CB文学
文化財分類 CB学術データベース
資料形式 CBテキストデータベース
+項目名くず;葛
+表記
TitleKuzu
テキスト内容まめ科の多年生つる草。葉は三枚の小葉からなる複葉で大きく、その葉にも蔓にも褐色の毛がある。初秋の頃に紅紫色の花が咲く。蔓の強靱さを利用して、そのまま編んで行李を作ったり、また葛布を織ったりした。また、葛根湯は葛の根を使用して作った解熱剤である。万葉集の山上憶良が詠んだ秋の七草の一に、この葛花がある(8-1538)。また、葛の蔓が長く延びる様により、長いや絶えないという語句を導き出してもいる。「延ふ葛のいや遠長く」(3-423)や「葛の根のいや遠長く」(3-423「一云」)がその例である。「夏葛の絶えぬ使の」(4-649)、また、「延ふ葛の下よし恋ひば」(10-1901)と葛が草葉の蔭をひそかに延びてゆくことから内実に秘める想いを導き出している。葛は、漢方薬や布・食用などの日用品として多くの人びとに親しまれた。
+執筆者大堀英二
-68510402009/07/06hoshino.seiji00DSG000336くず;葛Kuzuまめ科の多年生つる草。葉は三枚の小葉からなる複葉で大きく、その葉にも蔓にも褐色の毛がある。初秋の頃に紅紫色の花が咲く。蔓の強靱さを利用して、そのまま編んで行李を作ったり、また葛布を織ったりした。また、葛根湯は葛の根を使用して作った解熱剤である。万葉集の山上憶良が詠んだ秋の七草の一に、この葛花がある(8-1538)。また、葛の蔓が長く延びる様により、長いや絶えないという語句を導き出してもいる。「延ふ葛のいや遠長く」(3-423)や「葛の根のいや遠長く」(3-423「一云」)がその例である。「夏葛の絶えぬ使の」(4-649)、また、「延ふ葛の下よし恋ひば」(10-1901)と葛が草葉の蔭をひそかに延びてゆくことから内実に秘める想いを導き出している。葛は、漢方薬や布・食用などの日用品として多くの人びとに親しまれた。337くず葛大堀英二く1
資料ID31946

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