くしろ

大分類万葉神事語辞典
分野分類 CB文学
文化財分類 CB学術データベース
資料形式 CBテキストデータベース
+項目名くしろ;釧
+表記
TitleKushiro
テキスト内容貝や石、金属を用いて作る装身具の一種で、手首や肘につける。万葉集では、筑紫国へ下る男が「我妹子は釧(くしろ)にあらなむ左手の我が奥の手に巻きて去なましを」(9-1766)と、愛しい相手を釧に譬えて、離れがたい心情を表現したり、「玉釧手に取り持ちて」(9-1792)のように、それを玉と称讃したりする。また、「玉釧まき寝る妹」(12-2865)、「玉釧まき寝し妹」(12-3148)として、「まく」の枕詞として、また、「たふし(手節)」にかかる枕詞としても用いられている例がある(1-41)。記には天孫降臨条に「此の二柱の神は、さくくしろ伊須受能(いすずの)宮を拝み祭りき」とあって、裂釧に多くの鈴をつける様態に拠ってイスズ(五十鈴)にかかる枕詞となっている。クシ(奇)に接尾語ロを付したとする語源説もあり、形状などを考え合わせると、単なる装身具としてではない用途があったことも推定される。
+執筆者城﨑陽子
-68509402009/07/06hoshino.seiji00DSG000335くしろ;釧Kushiro貝や石、金属を用いて作る装身具の一種で、手首や肘につける。万葉集では、筑紫国へ下る男が「我妹子は釧(くしろ)にあらなむ左手の我が奥の手に巻きて去なましを」(9-1766)と、愛しい相手を釧に譬えて、離れがたい心情を表現したり、「玉釧手に取り持ちて」(9-1792)のように、それを玉と称讃したりする。また、「玉釧まき寝る妹」(12-2865)、「玉釧まき寝し妹」(12-3148)として、「まく」の枕詞として、また、「たふし(手節)」にかかる枕詞としても用いられている例がある(1-41)。記には天孫降臨条に「此の二柱の神は、さくくしろ伊須受能(いすずの)宮を拝み祭りき」とあって、裂釧に多くの鈴をつける様態に拠ってイスズ(五十鈴)にかかる枕詞となっている。クシ(奇)に接尾語ロを付したとする語源説もあり、形状などを考え合わせると、単なる装身具としてではない用途があったことも推定される。336くしろ釧城﨑陽子く1
資料ID31945

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