かみをことむく
大分類 | 万葉神事語辞典 |
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分野分類 CB | 文学 |
文化財分類 CB | 学術データベース |
資料形式 CB | テキストデータベース |
+項目名 | かみをことむく;神をことむく |
+表記 | 神をことむく |
Title | Kamiwokotomuku |
テキスト内容 | 荒ぶる神を言葉によって従わせる。「ことむく」とは言葉を向けることであり、相手を自分に服属させることを表わす。記上巻の葦原中国の平定の段では「此の国に道速(ちはや)振る荒振る国つ神等」を、どの神を使わして言向けようかと思案するくだりがあり、神武記にも、天つ神である御子が荒れすさぶ神を言向けたとある。景行記では、倭建命は山の神・河の神と穴戸神を言向け、平定したとあり、その後も東国をめぐって「山河の荒ぶる神と伏(したが)はぬ人等」をも言向けたとある。言向ける対象の神は荒れすさぶ悪神であり、これらを征服することで国を平定していくことになる。万葉集には大伴家持の「族(うらが)を喩す歌」に「ちはやぶる 神を言向け」(20-4465)とある。大伴氏一族の者に呼びかける長歌において、神代から続く大伴氏の歴史と栄光を説くなかでよまれている。 |
+執筆者 | 渡邊明子 |
コンテンツ権利区分 | CC BY-NC |
資料ID | 31887 |
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