かみのみさか

大分類万葉神事語辞典
分野分類 CB文学
文化財分類 CB学術データベース
資料形式 CBテキストデータベース
+項目名かみのみさか;神の御坂
+表記神の御坂
TitleKaminomisaka
テキスト内容神のいます坂。「坂」は「境」の転義ともいわれ、境界の意を含む。記では伊耶那岐命が伊耶那美命に追われて黄泉の国から逃げ帰ってきたときに、葦原中国との境界にある「黄泉ひら坂」の坂本にて黄泉の軍勢を追い払ったとある。万葉集では田辺福麻呂歌集の「足柄の坂を過るに、死人を見て作る歌」(9-1800)に「鶏が鳴く 東の国の 恐きや 神のみ坂に」とある。任務を終え、故郷に帰ろうとした君は、東の国の恐ろしい神のいます坂で、行き倒れの死人となってしまったと詠まれている。旅人の通行を妨げる神がいる、恐ろしい坂と詠まれているこの足柄峠は、険しく越え難い坂であることで知られており、「足柄のみ坂恐み」(14-3371)とも詠まれている。また、「足柄のみ坂賜り」(20-4372)という表現からも、この足柄の坂は神のいます坂として、神の許しを得て通行していたことが知られる。
+執筆者渡邊明子
-68440402009/07/06hoshino.seiji00DSG000266かみのみさか;神の御坂Kaminomisaka神のいます坂。「坂」は「境」の転義ともいわれ、境界の意を含む。記では伊耶那岐命が伊耶那美命に追われて黄泉の国から逃げ帰ってきたときに、葦原中国との境界にある「黄泉ひら坂」の坂本にて黄泉の軍勢を追い払ったとある。万葉集では田辺福麻呂歌集の「足柄の坂を過るに、死人を見て作る歌」(9-1800)に「鶏が鳴く 東の国の 恐きや 神のみ坂に」とある。任務を終え、故郷に帰ろうとした君は、東の国の恐ろしい神のいます坂で、行き倒れの死人となってしまったと詠まれている。旅人の通行を妨げる神がいる、恐ろしい坂と詠まれているこの足柄峠は、険しく越え難い坂であることで知られており、「足柄のみ坂恐み」(14-3371)とも詠まれている。また、「足柄のみ坂賜り」(20-4372)という表現からも、この足柄の坂は神のいます坂として、神の許しを得て通行していたことが知られる。267かみのみさか神の御坂渡邊明子か1
資料ID31876

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