かみのみかど
大分類 | 万葉神事語辞典 |
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分野分類 CB | 文学 |
文化財分類 CB | 学術データベース |
資料形式 CB | テキストデータベース |
+項目名 | かみのみかど;神の御門 |
+表記 | 神の御門 |
Title | Kaminomikado |
テキスト内容 | 「御門(みかど)」の原義は字義そのままであるが、そこから派生して宮殿全体を意味し、さらには朝廷や国家そのものを指す意をもつ。一方、「神の御門」の語は、万葉集では、「天雲の 向伏す国の もののふと 言はるる人は 天皇の 神の御門に 外の重に 立ち候ひ 内の重に 仕へ奉りて」(3-443)、「天皇の神の御門を恐みとさもらふ時に逢へる君かも」(11-2508)のように「天皇の神の御門」として一つの成句をなしており、歴代天皇が神そのものとしてお住まいになっている宮殿の御門、あるいは、宮殿そのものを意味していると考えられる。3-443は宮殿の御門に視点をあて、その外においても内においても仕えたことを表現し、11-2508では宮中での恋とでもいうような歌の状況がうかがえる。なお、この語が成立する根底には、天皇を神と捉える一つの発想があり、その発想の成立とともに成句化していった語であると考えられよう。 |
+執筆者 | 城﨑陽子 |
コンテンツ権利区分 | CC BY-NC |
資料ID | 31873 |
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