かみのふもと

大分類万葉神事語辞典
分野分類 CB文学
文化財分類 CB学術データベース
資料形式 CBテキストデータベース
+項目名かみのふもと;神の麓
+表記神の麓
TitleKaminofumoto
テキスト内容神の住む山麓。祭りの庭。万葉集に「越中の国の歌四首」が載り、その中の2首に伊夜彦の神を詠んでいる。その一首に「伊夜彦神の麓に今日らもか鹿の伏すらむ裘着て角付きながら」(16-3884)と見える。伊夜彦は、現在の新潟県西蒲原郡にある弥彦神社か。この歌は伊夜彦の神を祀る祭神歌と思われ、鹿踊りが想定されている。また、歌の形式が57577/7で、これは薬師寺に残る仏を讃えることを歌う仏足石歌体と呼ばれる歌体であり、仏足石歌体は石工たちが集団で歌う形式であると思われる。まず短歌体の57577がリーダーにより独唱され、最後の7音が集団で歌われた可能性がある。この形式が仏足石歌体となる以前には、神事の時の集団歌唱形式であったと想定される。現在でも東北方面で鹿舞が行われているのは、このような伝統が継承されているのであろう。
+執筆者辰巳正明
コンテンツ権利区分CC BY-NC
資料ID31871
-68435402009/07/06hoshino.seiji00DSG000261かみのふもと;神の麓Kaminofumoto神の住む山麓。祭りの庭。万葉集に「越中の国の歌四首」が載り、その中の2首に伊夜彦の神を詠んでいる。その一首に「伊夜彦神の麓に今日らもか鹿の伏すらむ裘着て角付きながら」(16-3884)と見える。伊夜彦は、現在の新潟県西蒲原郡にある弥彦神社か。この歌は伊夜彦の神を祀る祭神歌と思われ、鹿踊りが想定されている。また、歌の形式が57577/7で、これは薬師寺に残る仏を讃えることを歌う仏足石歌体と呼ばれる歌体であり、仏足石歌体は石工たちが集団で歌う形式であると思われる。まず短歌体の57577がリーダーにより独唱され、最後の7音が集団で歌われた可能性がある。この形式が仏足石歌体となる以前には、神事の時の集団歌唱形式であったと想定される。現在でも東北方面で鹿舞が行われているのは、このような伝統が継承されているのであろう。262かみのふもと神の麓辰巳正明か1

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