かみのおばま

大分類万葉神事語辞典
分野分類 CB文学
文化財分類 CB学術データベース
資料形式 CBテキストデータベース
+項目名かみのおばま;かみのをばま;神の小浜
+項目名(旧かな)かみのをばま
+表記神の小浜
TitleKaminoobama
テキスト内容神の小浜。万葉集中孤例であり、「大崎の神の小浜」(6-1023)は小さいけれど、どの舟人も素通りするとはいわない、という歌にみられる。「大崎」は旧説に和歌山県海草郡下津町大崎の小港とされたが、和歌山市加太の田倉崎の岬説は、四国との境の港にあたり、当地に式内社加太神社があったことからも穏当な説であろう。「神の」と冠することについては、当時の交通要衝の地であり、境界の地であるため、道祖神がいることを表わすとする説と、海の守り神として加太神社の神が存在したためという説が考えられる。同様の語に「神の門」(16-3888)「神の御坂」(9-1800、20-4402)「神の渡」(13-3335、3339)などがある。この小浜は神に守られた浜であり、そのため、舟人も心をひかれて、素通りし難いのだというのである。
+執筆者渡邊明子
コンテンツ権利区分CC BY-NC
資料ID31866
-68430402009/07/06hoshino.seiji00DSG000256かみのおばま;かみのをばま;神の小浜Kaminoobama神の小浜。万葉集中孤例であり、「大崎の神の小浜」(6-1023)は小さいけれど、どの舟人も素通りするとはいわない、という歌にみられる。「大崎」は旧説に和歌山県海草郡下津町大崎の小港とされたが、和歌山市加太の田倉崎の岬説は、四国との境の港にあたり、当地に式内社加太神社があったことからも穏当な説であろう。「神の」と冠することについては、当時の交通要衝の地であり、境界の地であるため、道祖神がいることを表わすとする説と、海の守り神として加太神社の神が存在したためという説が考えられる。同様の語に「神の門」(16-3888)「神の御坂」(9-1800、20-4402)「神の渡」(13-3335、3339)などがある。この小浜は神に守られた浜であり、そのため、舟人も心をひかれて、素通りし難いのだというのである。257かみのおばまかみのをばま神の小浜渡邊明子か1

PageTop