金剛・葛城山
かずらき
大分類 | 万葉神事語辞典 |
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分野分類 CB | 文学 |
文化財分類 CB | 学術データベース |
資料形式 CB | テキストデータベース |
+項目名 | かずらき;かづらき;葛城・葛木・葛 |
+項目名(旧かな) | かづらき |
+表記 | 葛城・葛木・葛 |
Title | Kazuraki |
テキスト内容 | 現在は「かつらぎ」と呼ぶ。奈良県南西部にある金剛山を主峰とした葛城連山の東斜面一帯を指した名称で、御所市・大和高田市・香芝市・葛城市・北葛城郡付近を範囲とする。記は綏靖天皇代における高岡宮の設置記事、神武天皇即位前紀戊午年9月条における「葛城邑」を初出とする。大勢力を有した豪族・葛城氏の本拠地でもあり、仁徳天皇の皇后・石之日売命(磐之媛命)の父・葛城之曾都毘古(葛城襲津彦)等を輩出した。『続日本紀』699(文武3)年5月条には、葛城山に住んでいた修験道の開祖・役小角の記事がある。万葉集の歌中には「葛城」「葛城山」が4例みられ、丹比真人笠麻呂の作歌では、「青旗の葛城山」の向こうに妻のいる宮都を思いつつ筑紫国へ下向する様子を詠む(4-509)。柿本人麻呂歌集所収歌に「春柳葛城山」(11-2453)、作者未詳歌に「葛城の高間の草野」(7-1337)、「葛城の山の木の葉」(10-2210)とあり、葛城山またはその中腹の高原を題材にとる。題詞には1例、大来皇女作の大津皇子挽歌において、その墓所の二上山に冠する。なお、同地の英雄・葛城襲津彦を題材に詠んだ歌もみられる(11-2639)。 |
+執筆者 | 小林真美 |
コンテンツ権利区分 | CC BY-NC |
資料ID | 31843 |
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