おとめ

大分類万葉神事語辞典
分野分類 CB文学
文化財分類 CB学術データベース
資料形式 CBテキストデータベース
+項目名おとめ;をとめ;処女・娘子
+項目名(旧かな)をとめ
+表記処女・娘子
TitleOtome
テキスト内容成年期を迎えた若い女性。「をとこ」の対。万葉集に見える「未通女」という表記からも特に未婚の者を指す語であることが知られる。記紀では「嬢子」「媛子」「童女」「少女」などと表記されるが、いずれも前後の歌謡や音注から「ヲトメ」とよむことができる。『和名抄』にも「小女 日本紀云 小女《和名 乎止米》童女《和名 乎止米》」とある。折口信夫は「をとこ」「をとめ」の原義について、「をと」が復活する・元に戻るの義であり、「をと-こ」「をと-め」を「常に交替して神事に奉仕する男子・女子」であるとして、神の他には逢う事ができない為、「をとめ」は夫を持たぬ女と考えられるようになったのだとする(「万葉集研究」『全集1』)。宮廷(=天皇)に仕える女性を「をとめ」と呼び、憧憬の対象として描いた万葉歌の例(1-4など)からも、「をとめ」の語の内包する神聖な性格が看取される。太田真理「万葉集の『をとめ』・『をとこ』考」『フェリス女学院大学日文大学院紀要』11。
+執筆者新沢典子
-68377402009/07/06hoshino.seiji00DSG000203おとめ;をとめ;処女・娘子Otome成年期を迎えた若い女性。「をとこ」の対。万葉集に見える「未通女」という表記からも特に未婚の者を指す語であることが知られる。記紀では「嬢子」「媛子」「童女」「少女」などと表記されるが、いずれも前後の歌謡や音注から「ヲトメ」とよむことができる。『和名抄』にも「小女 日本紀云 小女《和名 乎止米》童女《和名 乎止米》」とある。折口信夫は「をとこ」「をとめ」の原義について、「をと」が復活する・元に戻るの義であり、「をと-こ」「をと-め」を「常に交替して神事に奉仕する男子・女子」であるとして、神の他には逢う事ができない為、「をとめ」は夫を持たぬ女と考えられるようになったのだとする(「万葉集研究」『全集1』)。宮廷(=天皇)に仕える女性を「をとめ」と呼び、憧憬の対象として描いた万葉歌の例(1-4など)からも、「をとめ」の語の内包する神聖な性格が看取される。太田真理「万葉集の『をとめ』・『をとこ』考」『フェリス女学院大学日文大学院紀要』11。204おとめをとめ処女・娘子新沢典子お1
資料ID31813

PageTop