おおくにみたま
大分類 | 万葉神事語辞典 |
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分野分類 CB | 文学 |
文化財分類 CB | 学術データベース |
資料形式 CB | テキストデータベース |
+項目名 | おおくにみたま;おほくにみたま;大国御魂 |
+項目名(旧かな) | おほくにみたま |
+表記 | 大国御魂 |
Title | Okunimitama |
テキスト内容 | 山上憶良の「好去好来歌」に「天地の 大御神たち 大和の 大国御魂 ひさかたの 天のみ空ゆ 天翔り 見わたしたまひ」(5-894)と見え、天地の神々と対に置かれる国家神。記の上巻、大年神の系譜の中に、韓神・曽富理神らと兄弟神として見える。韓神・曽富理神については後補という説もあるが、むしろ韓神に対する「大和の大国御魂」として、対外意識の上に「われらが国土の神」として位置づけられていると見ていいだろう。紀では「倭(日本)大国魂神」が天照大神と対にされて祭られており(崇神紀6年)、のちには市磯長尾市(いちしのながおち=人名)によって、大田田根子の祭る大物主神と対になって祭られている。大国主神や大物主神と混同されて理解されることもあるが、本来は大和(奈良県)の地主神であり、記紀の神話体系の中に組み込まれて日本(ヤマト)の地主神に成長したものであろう。遣唐使をテーマにした「好去好来歌」で天地の神と対置されるのも日本の国土の神としての位置づけなのである。 |
+執筆者 | 志水義夫 |
コンテンツ権利区分 | CC BY-NC |
資料ID | 31787 |
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