おおきみのみことかしこみ

大分類万葉神事語辞典
分野分類 CB文学
文化財分類 CB学術データベース
資料形式 CBテキストデータベース
+項目名おおきみのみことかしこみ;おほきみのみことかしこみ;大君の命恐み
+項目名(旧かな)おほきみのみことかしこみ
+表記大君の命恐み
TitleOkiminomikotokasikomi
テキスト内容天皇・皇子(大君)への畏敬を表現する常套句。多くの用例で、「大君の 命畏み 天離る 鄙治めにと」(9-1785)のように、天皇の命令で行動する(旅の場合が多い)文脈に用いられている。天皇・皇子への畏敬表現は「かけまくも あやに畏し 言はまくも ゆゆしきかも 我が大君 皇子の命」(3-475)のようにも展開されている。「かしこし」は他にも神や海などにも用いられているが、とくに海や波などに「かしこし」を用いる場合、自然の力(暴力)への恐怖を表現する度合が強いのに対し、この天皇への畏敬表現には、暴力性より精神的な威圧感によるものを儀装している性格がある。「やすみしし 我が大君 高照らす 日の御子 ひさかたの 天つ宮に 神ながら 神といませば そこをしも あやに畏み」(2-204)には天皇即神観が見えるが、神への畏敬の延長上に天皇、皇子が位置づけられていることがわかる。「かけまくは あやに畏し 足日女 神の命」(5-813)の場合、皇統譜上の存在に対して用いられた例だが、「皇祖乃(すめろぎの)神の御門を畏みと」(11-2508)の例もあわせ、皇祖を神の直系と位置づける記紀の神話体系と合致させた儀礼的表現となっている。
+執筆者志水義夫
+参考文献
-68348402009/07/06hoshino.seiji00DSG000174おおきみのみことかしこみ;おほきみのみことかしこみ;大君の命恐みOkiminomikotokasikomi天皇・皇子(大君)への畏敬を表現する常套句。多くの用例で、「大君の 命畏み 天離る 鄙治めにと」(9-1785)のように、天皇の命令で行動する(旅の場合が多い)文脈に用いられている。天皇・皇子への畏敬表現は「かけまくも あやに畏し 言はまくも ゆゆしきかも 我が大君 皇子の命」(3-475)のようにも展開されている。「かしこし」は他にも神や海などにも用いられているが、とくに海や波などに「かしこし」を用いる場合、自然の力(暴力)への恐怖を表現する度合が強いのに対し、この天皇への畏敬表現には、暴力性より精神的な威圧感によるものを儀装している性格がある。「やすみしし 我が大君 高照らす 日の御子 ひさかたの 天つ宮に 神ながら 神といませば そこをしも あやに畏み」(2-204)には天皇即神観が見えるが、神への畏敬の延長上に天皇、皇子が位置づけられていることがわかる。「かけまくは あやに畏し 足日女 神の命」(5-813)の場合、皇統譜上の存在に対して用いられた例だが、「皇祖乃(すめろぎの)神の御門を畏みと」(11-2508)の例もあわせ、皇祖を神の直系と位置づける記紀の神話体系と合致させた儀礼的表現となっている。175おおきみのみことかしこみおほきみのみことかしこみ大君の命恐み志水義夫お1

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