いわまくら
大分類 | 万葉神事語辞典 |
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分野分類 CB | 文学 |
文化財分類 CB | 学術データベース |
資料形式 CB | テキストデータベース |
+項目名 | いわまくら;いはまくら;石枕 |
+項目名(旧かな) | いはまくら |
+表記 | 石枕 |
Title | Iwamakura |
テキスト内容 | 石の枕。いしまくら・いそまくらとも。万葉集に2例見られる。1例は、七夕歌で、私が恋い慕う妻は頬紅をさして今夜も天の川原で石の枕をして寝ているだろうか、と歌うもの(10-2003)。織女星が川原で独り淋しく冷たい石を枕に寝ているさまを想像して歌った。もう1首は、三諸山が帯にしている明日香川の流れが速くて苔が生えつきにくい石枕に苔が生えるまでも長く毎晩無事に通えるような手だてを夢に示して欲しいと、相聞的な内容を歌ったもの(13-3227)。ここでの石枕の実体は不明だが、枕状の石の意か、といわれる。石を枕にするという類似の表現を持つものには、磐姫皇后の歌の「高山の 岩根しまきて 死なましものを」(2-86)や、柿本人麻呂の臨死歌「鴨山の 岩根しまける 我をかも」(2-223)などのような挽歌的発想・表現、特に行き倒れといった死に様を表わす歌表現のなかに見られる。被葬者の頭辺部から石枕が出土した例があるという。 |
+執筆者 | 谷口雅博 |
コンテンツ権利区分 | CC BY-NC |
資料ID | 31746 |
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