いわいまつ
大分類 | 万葉神事語辞典 |
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分野分類 CB | 文学 |
文化財分類 CB | 学術データベース |
資料形式 CB | テキストデータベース |
+項目名 | いわいまつ;いはひまつ;斎ひ待つ |
+項目名(旧かな) | いはひまつ |
+表記 | 斎ひ待つ |
Title | Iwaimatsu |
テキスト内容 | 「いはふ」は呪術的行為を表わす語で、①忌み慎んで祈る、②神を祭る、の意を持つ。①の意には遣新羅使人歌や防人歌など、羈旅歌に多くみられ、旅ゆく者の無事を祈願して待つ家人の様子が歌われる。「斎ひ待つ」は忌み慎みの生活を守りながら、恋人がやってきたり、旅人が無事に帰るのを待つ。旅人は家人の「いはひ」によって無事に旅が出来ると信じ、逆に「いはひ」が不十分であれば危難が及ぶと考えた。新羅への途上、壱岐島に到って雪連宅満が悪病に冒されて死去した時に作った歌(15-3688)に、ご家族が物忌みをして待たれていなかったからなのか、本人が不注意だったからか、今日は帰るか明日は帰るかとご家族は待ちこがれているだろうに(亡くなってしまった)と歌っている。遣新羅使人歌では、家人が早く帰って来て欲しいと思い、伊波比島の名と同じように斎戒沐浴し神に祈って旅行く私の無事を祈って待っているだろうと歌う(15-3636)。「いはひて待つ」(15-3587)「いはひつつ~待つ」(8-1453)という表現も多い。 |
+執筆者 | 谷口雅博 |
コンテンツ権利区分 | CC BY-NC |
資料ID | 31735 |
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