いわいしま
大分類 | 万葉神事語辞典 |
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分野分類 CB | 文学 |
文化財分類 CB | 学術データベース |
資料形式 CB | テキストデータベース |
+項目名 | いわいしま;いはひしま;伊波比島 |
+項目名(旧かな) | いはひしま |
+表記 | 伊波比島 |
Title | Iwaishima |
テキスト内容 | 地名。山口県熊毛郡上関町祝島。防予諸島の最西端に当り、諸船の航行目標として注目された。万葉集では、遣新羅使人歌の周防国玖河郡の麻里布の浦を行く時に作る歌8首の中の2首にこの島名が見える。1首は、家人は早く帰って来てと、伊波比島の名と同じく斎戒沐浴し神に祈って旅行く私の無事を祈って待っているだろうと歌う(15-3636)。もう1首は、旅行く人の無事をこの伊波比島はどれほど長い間、忌み慎んで祈ってきたことだろう、と歌う(15-3637)。前者は島名によって、「いはふ」の枕詞的に用いられたもの、後者は「伊波比島」という島名を持つからには、この海(瀬戸内海)を往還する船の無事を祈り続けてきたに違いないと想像して言い、自らの航海の無事をも期待していう。題詞の示す地と現存の「祝島」とは約50キロメートルの距離があることから、この島が詠み込まれることに疑問がもたれているようだが、旅人にとって航海の安全を祈念する際に想起される島の名として詠み込まれたものであろう。 |
+執筆者 | 谷口雅博 |
コンテンツ権利区分 | CC BY-NC |
資料ID | 31731 |
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