いしうら

大分類万葉神事語辞典
分野分類 CB文学
文化財分類 CB学術データベース
資料形式 CBテキストデータベース
+項目名いしうら;石占
+表記石占
TitleIshiura
テキスト内容石を用いてする占い。実態は明らかではないが、石を投げたり蹴ったり、または軽重感によって吉凶を占ったりするものかという。万葉集では、石田王が亡くなったときに、丹生王が作った挽歌(3-420)の中に見られるのが唯一の例である。歌の内容は、石田王の死を知らされた作者が、どんなことをしてでも石田王が死なずに済むような行動を取るべきであったと後悔し、嘆き悲しむというものであり、その行動の一つに「石占」も示される。まず、天雲のたなびく果ての天と地の寄り合う果てまで何としてでも行き、夕占でも石占でもして邸内に祭壇を設け枕元に斎瓮を据え、竹玉をいっぱい垂らし木綿だすきを腕に掛けて、天の原のささらの小野の七節の菅を手に取り持って天の河原に出かけて禊をするべきであったのに、という内容を歌っている。この歌にも出てくる「夕占」の他、神意を伺い吉凶・成否を判断する卜占の方法には「足占」(4-736)、「水占」(17-4028)などが見られるが、いずれも実態は明確ではない。亀卜は古墳時代後期には行われており、万葉集にも、「卜部据ゑ 亀もな焼きそ」(16-3811)などと歌われている。
+執筆者谷口雅博
コンテンツ権利区分CC BY-NC
資料ID31704
-68268402009/07/06hoshino.seiji00DSG000094いしうら;石占Ishiura石を用いてする占い。実態は明らかではないが、石を投げたり蹴ったり、または軽重感によって吉凶を占ったりするものかという。万葉集では、石田王が亡くなったときに、丹生王が作った挽歌(3-420)の中に見られるのが唯一の例である。歌の内容は、石田王の死を知らされた作者が、どんなことをしてでも石田王が死なずに済むような行動を取るべきであったと後悔し、嘆き悲しむというものであり、その行動の一つに「石占」も示される。まず、天雲のたなびく果ての天と地の寄り合う果てまで何としてでも行き、夕占でも石占でもして邸内に祭壇を設け枕元に斎瓮を据え、竹玉をいっぱい垂らし木綿だすきを腕に掛けて、天の原のささらの小野の七節の菅を手に取り持って天の河原に出かけて禊をするべきであったのに、という内容を歌っている。この歌にも出てくる「夕占」の他、神意を伺い吉凶・成否を判断する卜占の方法には「足占」(4-736)、「水占」(17-4028)などが見られるが、いずれも実態は明確ではない。亀卜は古墳時代後期には行われており、万葉集にも、「卜部据ゑ 亀もな焼きそ」(16-3811)などと歌われている。95いしうら石占谷口雅博い1

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