いけがみ

大分類万葉神事語辞典
分野分類 CB文学
文化財分類 CB学術データベース
資料形式 CBテキストデータベース
+項目名いけがみ;池神
+表記池神
TitleIkegami
テキスト内容地名とみる説(『略解』)があるが、所在未詳。長忌寸意吉麻呂の歌八首(16-3824~3831)は古今集物名歌の先蹤をなすとされるが、その8首目の歌に「池神」の語が見える。題詞に、白鷺が木をくわえて飛んでいるのを詠んだ歌とあり、これはそのような絵柄の屏風などを示されて詠んだものと見られている。歌は、白鷺が長柄の桙をくわえて飛び渡っている姿を、「池神」の「力士舞」に擬して詠んだものである。「力士舞」は、伎楽の一つで仏法を守護する金剛力士の面をつけ桙を持つ者が、呉女という美女を追う怪物崑崙の男根をその桙で打ち落として振り回すというもの。正倉院には力士の面や桙が現存する。「池神」がこの「力士舞」に掛かるところから、これを池を覆って舞う鷺を、池を支配する神の化身と見たところからくる讃美的な修飾表現であるとする見方もある(『釈注』)。白鷺は、『和名抄』に「色純白、其声似人呼喚者也」とあり、全身雪色が珍重され、潔白の象徴とされた。杜牧の詩に「白鷺性霊粗」と見える。
+執筆者谷口雅博
-68263402009/07/06hoshino.seiji00DSG000089いけがみ;池神Ikegami地名とみる説(『略解』)があるが、所在未詳。長忌寸意吉麻呂の歌八首(16-3824~3831)は古今集物名歌の先蹤をなすとされるが、その8首目の歌に「池神」の語が見える。題詞に、白鷺が木をくわえて飛んでいるのを詠んだ歌とあり、これはそのような絵柄の屏風などを示されて詠んだものと見られている。歌は、白鷺が長柄の桙をくわえて飛び渡っている姿を、「池神」の「力士舞」に擬して詠んだものである。「力士舞」は、伎楽の一つで仏法を守護する金剛力士の面をつけ桙を持つ者が、呉女という美女を追う怪物崑崙の男根をその桙で打ち落として振り回すというもの。正倉院には力士の面や桙が現存する。「池神」がこの「力士舞」に掛かるところから、これを池を覆って舞う鷺を、池を支配する神の化身と見たところからくる讃美的な修飾表現であるとする見方もある(『釈注』)。白鷺は、『和名抄』に「色純白、其声似人呼喚者也」とあり、全身雪色が珍重され、潔白の象徴とされた。杜牧の詩に「白鷺性霊粗」と見える。90いけがみ池神谷口雅博い1
資料ID31699

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