いくりのもり

大分類万葉神事語辞典
分野分類 CB文学
文化財分類 CB学術データベース
資料形式 CBテキストデータベース
+項目名いくりのもり;伊久里の森
+項目名(旧かな)
+表記伊久里の森
TitleIkurinomori
テキスト内容地名。所在未詳。『代匠記』は、「或者」の語として平城京十町ばかりの傍らに「いくり」と称する大明神のあったことを伝える。『全釈』は、富山県砺波市井栗谷の地とする説(森田柿園『万葉事情余情』)を可とする。万葉集では、大伴家持が越中に赴任した746(天平18)年の8月7日に催された家持邸での宴で、僧玄勝が伝承・披露した大原高安真人作の古歌(17-3952)の中で、「妹が家に(行く)」という枕詞を受けて「伊久里の森」が歌われ、その森の藤の花をまた来る春もずっとこうして見たいと歌う。越中の地名を詠み込んだ歌を新任の国守家持に歌って聞かせるという意図を持つといわれる。「森」は本文「母理」。「もり」は「神なびの 石瀬の社」(8-1419)「妻の社」(9-1679)などのように「社」字で表記される場合があり、神の寄りつく森の意。樹木が森をなすところに神は好んで依り憑くとされた。
+執筆者谷口雅博
+参考文献
-68262402009/07/06hoshino.seiji00DSG000088いくりのもり;伊久里の森Ikurinomori地名。所在未詳。『代匠記』は、「或者」の語として平城京十町ばかりの傍らに「いくり」と称する大明神のあったことを伝える。『全釈』は、富山県砺波市井栗谷の地とする説(森田柿園『万葉事情余情』)を可とする。万葉集では、大伴家持が越中に赴任した746(天平18)年の8月7日に催された家持邸での宴で、僧玄勝が伝承・披露した大原高安真人作の古歌(17-3952)の中で、「妹が家に(行く)」という枕詞を受けて「伊久里の森」が歌われ、その森の藤の花をまた来る春もずっとこうして見たいと歌う。越中の地名を詠み込んだ歌を新任の国守家持に歌って聞かせるという意図を持つといわれる。「森」は本文「母理」。「もり」は「神なびの 石瀬の社」(8-1419)「妻の社」(9-1679)などのように「社」字で表記される場合があり、神の寄りつく森の意。樹木が森をなすところに神は好んで依り憑くとされた。89いくりのもり伊久里の森谷口雅博い1

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