あらひとがみ
大分類 | 万葉神事語辞典 |
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分野分類 CB | 文学 |
文化財分類 CB | 学術データベース |
資料形式 CB | テキストデータベース |
+項目名 | あらひとがみ;現人神 |
+表記 | 現人神 |
Title | Arahitogami |
テキスト内容 | 万葉集には「住吉の現人神」(6-1020,1021)の1例ある。この用例の用字は「荒人神」である。記には用例がなく、紀には①「吾は是現人神の子なり」(景行紀)②「現人之神なり」(雄略紀)の2例があり、『和名抄』に「現人神 和名安良比止加美」とある。『攷証』には「荒は現にて御形の人と現れませるよし也」と説かれている。①の用例は、日本武尊の言葉として発せられたもので、具体的には景行天皇をさしている。②の用例は、雄略天皇に似た姿で現れた一言主神が自らを呼んだ呼称である。こうした例から神が人として姿を現したものと考えられるが、加えて人でありながら神であるという「天皇即神思想」を表したものとみることができる。万葉集の用例は、住吉の神が人の形で姿を現したものをさすと思われるが、記紀には用例がない。ただ、『住吉大社神代記』では「住吉現神」「大神現霊男神人賜」などの例がみえる。 |
+執筆者 | 大石泰夫 |
コンテンツ権利区分 | CC BY-NC |
資料ID | 31683 |
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