あらたよ
| 大分類 | 万葉神事語辞典 |
|---|---|
| 分野分類 CB | 文学 |
| 文化財分類 CB | 学術データベース |
| 資料形式 CB | テキストデータベース |
| +項目名 | あらたよ;新た代 |
| +表記 | 新た代 |
| Title | Aratayo |
| テキスト内容 | 天皇の治める新しい世の中。藤原宮造営に当たり役人らが木を伐り川に流し、家も忘れて働く喜びを歌い、「我が国は 常世にならむ 図負へる くすしき亀も 新た代と 泉の川に」(1-50)のように、我が国は常世であるから、図を背負った不思議な亀が新しい御世だといって現れたという。神亀は瑞祥を意味し、瑞祥は聖天子が現れると天の神が下すといわれる。その反面に「新た世の 事にしあれば 大君の 引きのまにまに 春花の うつろひ変はり」(6-1047)のように、奈良の都が荒廃するのも、新時代の流れからだと嘆くのも見える。また、妻の死に「白たへの 袖さし交へて なびき寝る 我が黒髪の ま白髪に なりなむ極み 新世に 共にあらむと」(3-481)のように、新婚夫婦が白髪になるまで二人の愛の時間を一緒にあろうと誓うことでもある。ただ、この「新世」は新たな二人だけの夜とも考えられる。 |
| +執筆者 | 辰巳正明 |
| コンテンツ権利区分 | CC BY-NC |
| 資料ID | 31680 |
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