あめひと

大分類万葉神事語辞典
分野分類 CB文学
文化財分類 CB学術データベース
資料形式 CBテキストデータベース
+項目名あめひと;天人
+表記天人
TitleAmehito
テキスト内容天の原の住人。七夕歌に牽牛を指す「高麗錦紐解きかはし天人乃妻問ふ夕ぞ我れも偲はむ」(10-2090)の訓字例があり、大伴家持に「天離る鄙の奴に安米比度しかく恋すらば生ける験あり」(18-4082)の仮名書き例がある。七夕歌は反歌で、「紐解く」「妻問ひ」といった日本的世界で描かれる中に登場する。長歌も「天地の初めの時ゆ」で始まり、「天の川 安の川原」が表現されるなど、日本神話の舞台を天球に投影させて描いている。家持歌は「天離る鄙の奴」に対する「天人」であり、都を「天」とし地方を「天離る鄙」とする世界観に立脚した表現である。なお、上位の土地を「天」とする世界観は記の海宮訪問譚に見られる「天つ日高(ヒコと訓むかヒダカと訓むか説がわかれる)の御子、虚空つ日高」という海神の発言に通じる発想である。
+執筆者志水義夫
-68234402009/07/06hoshino.seiji00DSG000060あめひと;天人Amehito天の原の住人。七夕歌に牽牛を指す「高麗錦紐解きかはし天人乃妻問ふ夕ぞ我れも偲はむ」(10-2090)の訓字例があり、大伴家持に「天離る鄙の奴に安米比度しかく恋すらば生ける験あり」(18-4082)の仮名書き例がある。七夕歌は反歌で、「紐解く」「妻問ひ」といった日本的世界で描かれる中に登場する。長歌も「天地の初めの時ゆ」で始まり、「天の川 安の川原」が表現されるなど、日本神話の舞台を天球に投影させて描いている。家持歌は「天離る鄙の奴」に対する「天人」であり、都を「天」とし地方を「天離る鄙」とする世界観に立脚した表現である。なお、上位の土地を「天」とする世界観は記の海宮訪問譚に見られる「天つ日高(ヒコと訓むかヒダカと訓むか説がわかれる)の御子、虚空つ日高」という海神の発言に通じる発想である。61あめひと天人志水義夫あ1
資料ID31670

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