あまつたふ

大分類万葉神事語辞典
分野分類 CB文学
文化財分類 CB学術データベース
資料形式 CBテキストデータベース
+項目名あまつたふ;天伝ふ
+表記天伝ふ
TitleAmatsutafu
テキスト内容「日」「入日」にかかる枕詞。柿本人麻呂の石見相聞歌に「妻隠る 屋上の山の 雲間より 渡らふ月の 惜しけども 隠らひ来れば 天伝ふ 入日さしぬれ」(2-135)とある他、「天伝ふ 日の暮れぬれば」(13-3258)、「天伝ふ日の暮れ行けば」(17-3895)のように、日暮れに限って用いられる傾向にある。天の軌道を日が移動することは、奈良県高市郡明日香村キトラ古墳の天井の天文図に赤道が描かれていることから、天文学の知識として当時の人々がもっていたことがうかがえる。「天伝ふ」は、こうした知識を背景として、日が移動して日暮れとなり、夜という時間がやってくることへの期待や不安を喚起する歌表現として用いられている。
+執筆者城﨑陽子
-68205402009/07/06hoshino.seiji00DSG000031あまつたふ;天伝ふAmatsutafu「日」「入日」にかかる枕詞。柿本人麻呂の石見相聞歌に「妻隠る 屋上の山の 雲間より 渡らふ月の 惜しけども 隠らひ来れば 天伝ふ 入日さしぬれ」(2-135)とある他、「天伝ふ 日の暮れぬれば」(13-3258)、「天伝ふ日の暮れ行けば」(17-3895)のように、日暮れに限って用いられる傾向にある。天の軌道を日が移動することは、奈良県高市郡明日香村キトラ古墳の天井の天文図に赤道が描かれていることから、天文学の知識として当時の人々がもっていたことがうかがえる。「天伝ふ」は、こうした知識を背景として、日が移動して日暮れとなり、夜という時間がやってくることへの期待や不安を喚起する歌表現として用いられている。32あまつたふ天伝ふ城﨑陽子あ1
資料ID31641

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