【解説】日本書紀神代巻 木活字版 慶長4(1599)年刊 後陽成天皇勅版本

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+解説勅版 日本書紀神代巻 慶長四年 二冊

朝鮮より伝来した銅活字版の技術は、時の天皇、後陽成帝の叡慮を煩わし、わが国における木活字の製造を促し、諸書発刊の原動力となった。即ち、文禄2年(1592)『古文孝経』一冊が発刊され、後四年を経て、慶長2年(1597)8月には、『勧学文』一冊、『錦繍段』一冊が上梓された。次いで慶長4年の春に至り、その技術が最も円熟味を増した時にこの『日本書紀神代巻』は発行せられたのである。

その体裁は、一面八行十七字詰で改行はない。柱の部分を除いて三周単辺、匡郭25.8糎。柱の中央に、日本紀、下部に、丁付けがある。但し、跋である最後の丁にはこれを付していない。題簽の新刊日本書紀神代上下は、特に注目に値するものであるが、惜しむらくは、本書はそれを欠いている。見返に、日本書記慶長己亥季春新刊と大書してあり、これは後陽成天皇勅版本の特徴の一つである。

船橋國賢の跋文は、本書の由来を記し、委曲を尽している。
(貴85-86)
企画展アドレス1http://museum.kokugakuin.ac.jp/special_exhibition/detail/2021_nihonsyoki.html
+登録番号(図書館資料ID)貴85-86
資料ID144056
所有者(所蔵者)國學院大學図書館
-144055 37 2020/11/18 r.teshina 【解説】日本書紀神代巻 木活字版 慶長4(1599)年刊 後陽成天皇勅版本 【解説】日本書紀神代巻 木活字版 慶長4(1599)年刊 後陽成天皇勅版本 貴85-86 12 029 勅版 日本書紀神代巻 慶長四年 二冊

朝鮮より伝来した銅活字版の技術は、時の天皇、後陽成帝の叡慮を煩わし、わが国における木活字の製造を促し、諸書発刊の原動力となった。即ち、文禄2年(1592)『古文孝経』一冊が発刊され、後四年を経て、慶長2年(1597)8月には、『勧学文』一冊、『錦繍段』一冊が上梓された。次いで慶長4年の春に至り、その技術が最も円熟味を増した時にこの『日本書紀神代巻』は発行せられたのである。

その体裁は、一面八行十七字詰で改行はない。柱の部分を除いて三周単辺、匡郭25.8糎。柱の中央に、日本紀、下部に、丁付けがある。但し、跋である最後の丁にはこれを付していない。題簽の新刊日本書紀神代上下は、特に注目に値するものであるが、惜しむらくは、本書はそれを欠いている。見返に、日本書記慶長己亥季春新刊と大書してあり、これは後陽成天皇勅版本の特徴の一つである。

船橋國賢の跋文は、本書の由来を記し、委曲を尽している。
(貴85-86) 1

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