【解説】[土御門家記録]

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+解説土御門家記録 [貴2208]

1.掟(小沼光易宛本職免許状) 〈法量〉縦45.4×横58.7糎
2.職札(菊枝女宛土御門家職札) 〈法量〉縦32.3×横47.5糎
3.職札(菊地山泉宛土御門家職札) 〈法量〉縦33.1×横48.0糎
4.嘉永六年癸丑 従七月十六日至同廿九日 彗星出現一件
4-1(彗星測量図) 〈法量〉縦27.2×横39.0糎
4-2 嘉永六年七月[ ]日彗星出現(彗星位置図) 〈法量〉縦25.1×33.8糎
4-3(彗星出現につき日々様子書) 〈法量〉縦24.0×横50.2糎
4-4(彗星出現につき勘文控)〈法量〉縦33.4×横45.3糎
4-5(三ツ星芒気につき勘文控) 〈法量〉縦33.3×横45.4糎
4-6(彗星出現につき七月一九日様子等書上) 〈法量〉縦16.5×横9.9糎
4-7(天象異変等尋につき勘文案) 〈法量〉縦16.7×横28.7糎
4-8 嘉永六癸丑年七月中旬彗星出現測星書記 〈法量〉縦14.0×横40.8糎
4-9 彗星考 〈法量〉縦24.8×横17.2糎
4-10 彗星考 〈法量〉縦25.1×横17.5糎
〈解題〉

土御門家記録は蓋つき木箱(縦31.0×横27.0×高さ18.5糎)に入った、中世から近代にいたる17点の史料群である。本史料群には土御門家伝来史料と同家発給史料、また古書肆で作成したものが混在している。ここでは近世作成の史料について述べる。

1~3は土御門家発給の免許状・職札である。江戸時代の土御門家は陰陽師のみならず、占考を行う修験・神職などさまざまな民間宗教者を、こうした免許を与えることで統制下においた。また3に見えるように、各地に触頭を中心とした組織を置き地方支配にあたらせた。

土御門家は陰陽道で知られるが、その家職には暦道・天文道がある。4は「彗星出現一件」と記した包紙(法量縦44.5×横57.4糎)に一括された10点の史料群である。現時点で上から下へ順に枝番号1~10を付与し配列した。この彗星は嘉永6(1853)年のクリンカーフューズ彗星(非周期性・1853年第3彗星 C/1853 L1)で、土御門家では精密な測量を行い、凶星・妖星とみなされた彗星出現という天変地妖に際し、朝廷からの諮問に応じて吉凶や前例などを調べて勘文を作成・提出していたことが分かる。

本史料群は近世の土御門家における天文道という家職や、陰陽師支配の基礎資料となるものである。

〈参考〉
・髙見澤美紀「國學院大學図書館所蔵『土御門家記録』所収近世文書の解題と翻刻」(『國學院大學 校史・学術資産研究』第10号、平成30年)
・髙見澤美紀「國學院大學図書館所蔵『土御門家記録』所収近世文書の解題と翻刻(その2)」(『國學院大學 校史・学術資産研究』第12号、令和2年)

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+登録番号(図書館資料ID)貴2208
+画像一覧リンク(解説PDF含む)https://d-museum.kokugakuin.ac.jp//files/user/pdf/tsuchimikado_01.pdf
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資料ID143921
- +テーマ検索 春の特別列品「土御門家がみた宇宙-江戸時代の天文観測」+143920 37 2020/11/18 r.teshina 【解説】[土御門家記録] 【解説】[土御門家記録] 貴2208 12 016 土御門家記録 [貴2208]

1.掟(小沼光易宛本職免許状) 〈法量〉縦45.4×横58.7糎
2.職札(菊枝女宛土御門家職札) 〈法量〉縦32.3×横47.5糎
3.職札(菊地山泉宛土御門家職札) 〈法量〉縦33.1×横48.0糎
4.嘉永六年癸丑 従七月十六日至同廿九日 彗星出現一件
4-1(彗星測量図) 〈法量〉縦27.2×横39.0糎
4-2 嘉永六年七月[ ]日彗星出現(彗星位置図) 〈法量〉縦25.1×33.8糎
4-3(彗星出現につき日々様子書) 〈法量〉縦24.0×横50.2糎
4-4(彗星出現につき勘文控)〈法量〉縦33.4×横45.3糎
4-5(三ツ星芒気につき勘文控) 〈法量〉縦33.3×横45.4糎
4-6(彗星出現につき七月一九日様子等書上) 〈法量〉縦16.5×横9.9糎
4-7(天象異変等尋につき勘文案) 〈法量〉縦16.7×横28.7糎
4-8 嘉永六癸丑年七月中旬彗星出現測星書記 〈法量〉縦14.0×横40.8糎
4-9 彗星考 〈法量〉縦24.8×横17.2糎
4-10 彗星考 〈法量〉縦25.1×横17.5糎
〈解題〉

土御門家記録は蓋つき木箱(縦31.0×横27.0×高さ18.5糎)に入った、中世から近代にいたる17点の史料群である。本史料群には土御門家伝来史料と同家発給史料、また古書肆で作成したものが混在している。ここでは近世作成の史料について述べる。

1~3は土御門家発給の免許状・職札である。江戸時代の土御門家は陰陽師のみならず、占考を行う修験・神職などさまざまな民間宗教者を、こうした免許を与えることで統制下においた。また3に見えるように、各地に触頭を中心とした組織を置き地方支配にあたらせた。

土御門家は陰陽道で知られるが、その家職には暦道・天文道がある。4は「彗星出現一件」と記した包紙(法量縦44.5×横57.4糎)に一括された10点の史料群である。現時点で上から下へ順に枝番号1~10を付与し配列した。この彗星は嘉永6(1853)年のクリンカーフューズ彗星(非周期性・1853年第3彗星 C/1853 L1)で、土御門家では精密な測量を行い、凶星・妖星とみなされた彗星出現という天変地妖に際し、朝廷からの諮問に応じて吉凶や前例などを調べて勘文を作成・提出していたことが分かる。

本史料群は近世の土御門家における天文道という家職や、陰陽師支配の基礎資料となるものである。

〈参考〉
・髙見澤美紀「國學院大學図書館所蔵『土御門家記録』所収近世文書の解題と翻刻」(『國學院大學 校史・学術資産研究』第10号、平成30年)
・髙見澤美紀「國學院大學図書館所蔵『土御門家記録』所収近世文書の解題と翻刻(その2)」(『國學院大學 校史・学術資産研究』第12号、令和2年)

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