【解説】平家物語 灌頂巻 慶長8(1603)年写 武田祐吉旧蔵本

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小分類平家物語 灌頂巻 慶長8(1603)年写 武田祐吉
分野分類 CB歴史学
文化財分類 CB図書
資料形式 CBテキストデータベース
+解説平家物語 灌頂巻   [091.2//913.45//2]

〈外題〉なし
〈内題〉なし
〈巻冊〉1帖
〈体裁〉列帖装
〈書写年代〉慶長8年(1603)
〈表紙寸法〉縦15.6糎×横20.6糎
〈書入・貼紙〉墨の書入あり。異本注記と思われる書入数ヶ所あり。
〈奥書〉「慶長八年癸卯八月拾五賛書之/紀本」
〈蔵書印〉なし
〈解題〉

表紙は孔雀に唐草模様の緞子、見返しは金箔地で、美装本であったと考えられる。灌頂巻以外の巻が存在したかどうかは不明である。章段名の記載は無く、本文用字は漢字平仮名交じりだが、後半ほど片仮名の使用が目立ち、最後の数丁はむしろ片仮名の方が多い程である。覚一本や流布本等と比較すると、詞章は覚一本、中でも高野本や寂光院本に、より近似していると認められる。しかし、全体的に、助詞や副詞を中心とした小さな異同や増減・誤脱が目立ち、これらの諸本との直接的な関係は見いだせない。また、漢字の使用頻度がやや高いようである。大きな異同は二箇所あり、共に「六道之沙汰」にあたる章段で、一つは清経の台詞、もう一つは二位尼と安徳天皇の入水時における二人の会話のやりとりがすべて脱落している。しかし、その前後の文の接続に問題は無いので、意図的に省いたと考えられる。その他、細部においても、文意が変わらない程度の省略がなされる傾向があり、他の諸本よりも全体の分量がやや少ない。

〈参考〉

・『日本古典文学大系 平家物語』 (岩波書店 1960年)
+登録番号(図書館資料ID)091.2/913.45/2
所有者(所蔵者)國學院大學図書館
コンテンツ権利区分CC BY-SA-ND
資料ID143682
-143681 37 2020/11/18 r.teshina 【解説】平家物語 灌頂巻 慶長8(1603)年写 武田祐吉旧蔵本 【解説】平家物語 灌頂巻 慶長8(1603)年写 武田祐吉旧蔵本 091.2/913.45/2 10 012 平家物語 灌頂巻   [091.2//913.45//2]

〈外題〉なし
〈内題〉なし
〈巻冊〉1帖
〈体裁〉列帖装
〈書写年代〉慶長8年(1603)
〈表紙寸法〉縦15.6糎×横20.6糎
〈書入・貼紙〉墨の書入あり。異本注記と思われる書入数ヶ所あり。
〈奥書〉「慶長八年癸卯八月拾五賛書之/紀本」
〈蔵書印〉なし
〈解題〉

表紙は孔雀に唐草模様の緞子、見返しは金箔地で、美装本であったと考えられる。灌頂巻以外の巻が存在したかどうかは不明である。章段名の記載は無く、本文用字は漢字平仮名交じりだが、後半ほど片仮名の使用が目立ち、最後の数丁はむしろ片仮名の方が多い程である。覚一本や流布本等と比較すると、詞章は覚一本、中でも高野本や寂光院本に、より近似していると認められる。しかし、全体的に、助詞や副詞を中心とした小さな異同や増減・誤脱が目立ち、これらの諸本との直接的な関係は見いだせない。また、漢字の使用頻度がやや高いようである。大きな異同は二箇所あり、共に「六道之沙汰」にあたる章段で、一つは清経の台詞、もう一つは二位尼と安徳天皇の入水時における二人の会話のやりとりがすべて脱落している。しかし、その前後の文の接続に問題は無いので、意図的に省いたと考えられる。その他、細部においても、文意が変わらない程度の省略がなされる傾向があり、他の諸本よりも全体の分量がやや少ない。

〈参考〉

・『日本古典文学大系 平家物語』 (岩波書店 1960年) 1

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