【解説】恋塚物語屏風
大分類 | 図書館デジタルライブラリー |
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中分類 | 奈良絵本・絵巻物関係 |
小分類 | 恋塚物語屏風 |
分野分類 CB | 歴史学 |
文化財分類 CB | 図書 |
資料形式 CB | テキストデータベース |
+解説 | 恋塚物語屏風 [貴4193] 〈外題〉なし 〈内題〉なし 〈巻冊〉6曲1隻 〈体裁〉屏風(もとは横本袋綴) 〈書写年代〉江戸時代前期 〈寸法〉縦136.6糎×横137.7糎 〈書入・貼紙〉なし 〈奥書〉なし 〈蔵書印〉なし 〈解題〉 室町時代物語『恋塚物語』を屏風に貼り付けたもの。『恋塚物語』は、読み本系『平家物語』の記事を典拠とした、文覚の出家にまつわる物語である。 料紙の寸法(縦17.0糎×横23.4糎)や料紙左下隅にある汚れなどから判断して、もとは横本であったと推測される。また、屏風に仕立て直す際に生じたと思われる、貼り違いによる本文の錯簡が見られる(第三・四扇の二段目にある、裁断された右端の一紙は、本来その段の左端に来るべきものである)。 『恋塚物語』の諸本には、歓喜寺蔵写本、明暦年間絵入大本、陽明文庫蔵写本の三つの系統があることが知られている。本資料は陽明文庫本の本文に極めて近く、本資料の方に誤字脱字や脱文があるものの、両者の間に目立った異同は見られない。陽明文庫本と相違する点として、本資料は物語冒頭から数丁分が欠けていること、陽明文庫本の末尾にある「これをはいけんの人々は、ねんふつ十へんつヽ御ゑかうあるへし」の一文がないことが挙げられる。 〈翻刻〉 ・山本岳史「〈翻刻と解題〉『恋塚物語』屏風」(『國學院大學で中世文学を学ぶ 第2集』國學院大學文学部松尾研究室 2009年) 〈参考〉 ・恋田知子「陽明文庫蔵「道書類」の紹介(二)『〔恋塚物語〕』翻刻・略解題」(『三田国文』46 2007年) ・恋田知子「比丘尼御所文化とお伽草子 『恋塚物語』をめぐって」(徳田和夫編『お伽草子百花繚乱』笠間書院 2008年) ・大橋直義「『恋塚物語』考」(『軍記と語り物』47 2011年3月) |
+登録番号(図書館資料ID) | 貴4193 |
所有者(所蔵者) | 國學院大學図書館 |
コンテンツ権利区分 | CC BY-SA-ND |
資料ID | 143170 |
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