【解説】咸陽宮絵巻 巻一・巻二
大分類 | 図書館デジタルライブラリー |
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中分類 | 奈良絵本・絵巻物関係 |
小分類 | 咸陽宮絵巻 巻一・巻二 |
分野分類 CB | 歴史学 |
文化財分類 CB | 図書 |
資料形式 CB | テキストデータベース |
+解説 | 咸陽宮 [貴4330-4331] 〈外題〉「咸陽宮 本(末)」(原装金地題簽) 〈内題〉なし 〈巻冊〉2軸 〈体裁〉巻子装 〈書写年代〉寛文・延宝頃(1661~1680) 〈表紙寸法〉縦34.1糎 〈書入・貼紙〉なし 〈奥書〉なし 〈蔵書印〉未勘一種(朱円印・料紙裏の継ぎ目) 〈解題〉 室町時代物語(お伽草子)の絵巻。『咸陽宮』は、秦に囚われていた燕の太子丹が、大臣の荊軻とともに始皇帝の暗殺を企て、失敗に終わるまでの顛末を描く物語である。『史記』や『平家物語』巻五「咸陽宮」などに見られる、いわゆる咸陽宮説話に取材している。 『咸陽宮』の諸本は、本絵巻を含めて七種の現存が知られており、二つの系統に大別される。本絵巻は、二松学舎大学附属図書館本やニューヨーク公共図書館スペンサー・コレクション蔵本などと同じ系統に分類される一本である。箱蓋中央に「咸陽宮書畫々巻 上下」、箱蓋裏に「戊申季秋調筺 象西卓齊道人蔵」との墨書がある。 なお、本絵巻の詞書書写者は、本学所蔵『舟のゐとく』(貴4201~4202)や『張良絵巻』(貴1739~1740)、呉越絵(貴2367~2369)、『羅生門』(貴4249~4250)などと同一人物であると推定されている。 〈翻刻〉 ・針本正行 山本岳史「國學院大學図書館所蔵『咸陽宮』の解題と翻刻」(『校史・学術資産研究』6 2014年3月) 〈参考〉 ・松田存「《翻刻》かんやう宮」 (『二松学舎大学東洋学研究所集刊』19 1989年3月) ・松田存「《翻刻》穂久邇文庫「かんやう宮」(上・下二巻)」(『二松学舎大学東洋学研究所集刊』20 1990年3月) ・松田存「《翻刻》スペンサー・コレクション「かんやう宮」(上・下二巻)」(『二松学舎大学東洋学研究所集刊』21 1991年3月) ・伊井春樹「『咸陽宮絵巻』の諸本とその性格」(『国語と国文学』69-4 1992年4月) ・伊井春樹「咸陽宮の威容―『咸陽宮』絵巻と説話の世界―」(『語文』60 1993年5月) ・伊井春樹「咸陽宮絵巻(翻刻)」(『語文』60 1993年5月) ・中本大「『咸陽宮』絵巻攷―冒頭部の漢籍利用を中心に―」(『語文』60 1993年5月) ・近本謙介「『咸陽宮』絵巻伝本における物語化の方法―その記述と素材―」(『語文』60 1993年5月) |
+登録番号(図書館資料ID) | 貴4330-4331 |
所有者(所蔵者) | 國學院大學図書館 |
コンテンツ権利区分 | CC BY-SA-ND |
資料ID | 143164 |
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