【解説】大嘗図(大嘗祭図)
大分類 | 図書館デジタルライブラリー |
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中分類 | 神道文化関係 |
小分類 | 大嘗図(大嘗祭図) |
分野分類 CB | 歴史学 |
文化財分類 CB | 図書 |
資料形式 CB | テキストデータベース |
+解説 | 大嘗会図 [貴1179] 〈外題〉大嘗図 〈内題〉ナシ 〈巻冊〉1軸 〈体裁〉巻子装 〈書写年代〉江戸時代中期 〈寸法〉縦27.0糎×横1114.0(1163.1)糎 〈奥書〉ナシ 〈解題〉 大嘗祭に関する調度品や、大嘗宮・廻立殿の絵図が描かれたもの。末尾には大嘗宮敷設や調度に関する注記が一つ書きで付されている。 大嘗祭の調度類の絵図は、国郡卜定で使用される物品や荒見河祓で用いられる贖物から始まり、卜定された斎郡からの運搬に使用する唐櫃や籠、卜定された斎田で使用される農具、天皇の御禊で使用する贖物や太麻が図示され、卯日(祭日)に神殿内に奉安される和妙(絹)・荒妙(麻)、御単・御衾、錦御沓などの装束・調度類などが続く。原本には彩色が施されていたようで、色名が細字で絵図に注記されている。 巻末には「悠紀殿之図」、「廻立殿之図」、「御祭庭所図」が付記されている。「悠紀殿之図」には、天皇が親祭を行う内陣(「室」)の敷設の様子だけでなく、外陣の采女座・宮主座・殿下座の様子、また簀子縁部分に内膳司・造酒司などの配置まで記してある。また「廻立殿之図」には殿内の敷設と共に天皇の装束なども細かく記されており、「御祭庭所図」には灯樓と庭火が朱で記され、天皇の経路が朱線で付されている。天皇は清涼殿から出御して廻立殿(南殿=紫宸殿の東)に向かい、そこで潔斎して斎服を召し、大嘗宮悠紀殿(南殿前庭)に向かう。天皇は悠紀殿での神事を終えて廻立殿に還御し、再度潔斎、新たな斎服を召し、主基殿に出御して主基殿での神事を行う。 本写本が近世におけるいつの大嘗祭であるかを特定することは難しいが、日華門の北部分に「廿一日セイシャウ/デンノ御神楽/是ニテ有リ」と記されていることから、21日に清暑堂御神楽を行った元文度の大嘗祭か、明和度の大嘗祭ではないかと推測される。 〈参考〉 ・大野健雄校注『神道大系』朝儀祭祀編五 践祚大嘗祭(神道大系編纂会、昭和60年10月) |
+登録番号(図書館資料ID) | 貴-1179 |
資料ID | 143142 |
所有者(所蔵者) | 國學院大學図書館 |
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