【解説】先代旧事本紀 慶長~寛永年間写 三浦為春本

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小分類先代旧事本紀 慶長~寛永年間写 三浦為春本
分野分類 CB歴史学
文化財分類 CB図書
資料形式 CBテキストデータベース
+登録番号(図書館資料ID)貴66-70
+本タイトル【解説】先代旧事本紀 慶長~寛永年間写 三浦為春本
+解説三浦為春本 先代旧事本紀 五冊 慶長~寛永頃写

天地開闢のはじめより、推古天皇の代までにつき編年体に記す部分を主とし、『国造本紀』等を付した史書である。著者、成立年代ともに不詳であるが、およそ物部氏の誰かの手により平安時代初期に偽撰されたものとみられる。蘇我馬子らの序と称す文のついていることなどから、その成立まもない頃より、聖徳太子・蘇我馬子らの撰、すなわちわが国史書の最古のものとみられ、中世伊勢神道・吉田神道でも尊重されてきた。巻一神代本紀・(神代系紀)・陰陽本紀、巻二神祇本紀、巻三天神本紀、巻四地神本紀、巻五天孫本紀、巻六皇孫本紀、巻七天皇本紀、巻八神皇本紀、巻九帝皇本紀、巻十国造本紀。序や目録によれば別に「神皇系図一巻」が存したというが、今は伝わらない。巻一-六は神代に関する記事、巻七-九は神武天皇末年より推古天皇二十九年に至る歴代の編年体の歴史、巻十は各国造の起源を記す。巻三の十種神宝に関する記事、巻五の尾治・物部氏の系譜、巻十の国造本紀など、散逸した史料にもとづいたらしい記事があるが、他の大部分は『日本書紀』『古事記』『古語拾遣』の文章を節略・連綴して文を組み立ててある。写本の数は多いが、内容上、(一)天理図書館蔵ト部兼永本の系統、(二)神宮文庫蔵石川忠総本の系統、(三)天理図書館蔵ト部兼右本の系統、(四)國學院大學図書館蔵三浦為春本の系統に分けられる。
 本書は(四)の三浦為春本系統の中の一つで、紀州藩家老三浦長門守為春の家伝本が、戦後手放され、一時F・ホーレー氏の所蔵となったが、昭和32年春、村口書店の手を経て國學院大學図書館の蔵するところとなった。
 表紙は淡赭色で「先代旧事本紀一之二(・・・九之十)」などと記した題簽を左上方に付し、更に右上方に「神代・陰陽・神祇」などと内容巻名を記した貼付紙をもっている。本文は、木版刷片子持郭(無罫)のある薄手楮紙に各面八行十五字詰に楷書で記されている。全巻二筆より成っている。返点、傍訓、頭書、校合がある。蔵書印は「寳玲文庫」(ホーレー氏蔵印)の他は見あたらない。墨付第一冊五十二丁、第二冊四十八丁、第三冊七十八丁、第四冊八十九丁、第五冊五十五丁、各冊前後に余白一丁をもっている。本書の体裁は、縦28.5糎 横20.4糎。袋綴。
(貴66-70)
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-143122 37 2020/11/18 r.teshina 【解説】先代旧事本紀 慶長~寛永年間写 三浦為春本 【解説】先代旧事本紀 慶長~寛永年間写 三浦為春本 貴66-70 01 019 三浦為春本 先代旧事本紀 五冊 慶長~寛永頃写

天地開闢のはじめより、推古天皇の代までにつき編年体に記す部分を主とし、『国造本紀』等を付した史書である。著者、成立年代ともに不詳であるが、およそ物部氏の誰かの手により平安時代初期に偽撰されたものとみられる。蘇我馬子らの序と称す文のついていることなどから、その成立まもない頃より、聖徳太子・蘇我馬子らの撰、すなわちわが国史書の最古のものとみられ、中世伊勢神道・吉田神道でも尊重されてきた。巻一神代本紀・(神代系紀)・陰陽本紀、巻二神祇本紀、巻三天神本紀、巻四地神本紀、巻五天孫本紀、巻六皇孫本紀、巻七天皇本紀、巻八神皇本紀、巻九帝皇本紀、巻十国造本紀。序や目録によれば別に「神皇系図一巻」が存したというが、今は伝わらない。巻一-六は神代に関する記事、巻七-九は神武天皇末年より推古天皇二十九年に至る歴代の編年体の歴史、巻十は各国造の起源を記す。巻三の十種神宝に関する記事、巻五の尾治・物部氏の系譜、巻十の国造本紀など、散逸した史料にもとづいたらしい記事があるが、他の大部分は『日本書紀』『古事記』『古語拾遣』の文章を節略・連綴して文を組み立ててある。写本の数は多いが、内容上、(一)天理図書館蔵ト部兼永本の系統、(二)神宮文庫蔵石川忠総本の系統、(三)天理図書館蔵ト部兼右本の系統、(四)國學院大學図書館蔵三浦為春本の系統に分けられる。
 本書は(四)の三浦為春本系統の中の一つで、紀州藩家老三浦長門守為春の家伝本が、戦後手放され、一時F・ホーレー氏の所蔵となったが、昭和32年春、村口書店の手を経て國學院大學図書館の蔵するところとなった。
 表紙は淡赭色で「先代旧事本紀一之二(・・・九之十)」などと記した題簽を左上方に付し、更に右上方に「神代・陰陽・神祇」などと内容巻名を記した貼付紙をもっている。本文は、木版刷片子持郭(無罫)のある薄手楮紙に各面八行十五字詰に楷書で記されている。全巻二筆より成っている。返点、傍訓、頭書、校合がある。蔵書印は「寳玲文庫」(ホーレー氏蔵印)の他は見あたらない。墨付第一冊五十二丁、第二冊四十八丁、第三冊七十八丁、第四冊八十九丁、第五冊五十五丁、各冊前後に余白一丁をもっている。本書の体裁は、縦28.5糎 横20.4糎。袋綴。
(貴66-70) 1

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